新仏教とは何であったか

近代仏教改革のゆくえ

明治から大正初期、仏教界の改革を訴えた青年らによって展開された「新仏教運動」。その興亡の軌跡を社会情勢にも注目しつつ一望する

著者 中西 直樹
出版社 法藏館
ジャンル 歴史・資料 > 歴史
出版年月日 2018/12/15
ISBN 9784831855565
判型・ページ数 A5・300ページ
定価 本体2,300円+税
在庫 在庫あり
明治から大正初期、仏教界の改革を訴えた青年らによって展開された「新仏教運動」。その興亡の軌跡を社会情勢にも注目しつつ一望する。
まえがき



第一章 通仏教的結社の胎動

 (一)廃仏状況と仏教結社の興起

 (二)明治初期仏教結社の諸相

 (三)自由民権運動の影響



第二章 各種教化結社の再編

 (一)仏教・キリスト教の衝突

 (二)仏教少年教会の創設とその広がり

 (三)仏教婦人会と付帯事業

 (四)青年仏教者の組織化

 (五)東京諸学校連合の仏教青年会



第三章 海外新宗教潮流の流入

 (一)神智学協会とオルコットの衝撃

 (二)海外宣教会の反応

 (三)平井金三と佐野正道

 (四)ユニテリアンの日本的展開

 (五)中西牛郎の新仏教論

 (六)佐治実然の非宗教化路線



第四章 通仏教的結束の高揚

 (一)通仏教論の勃興

 (二)東京各宗集議所から仏教各宗協会へ

 (三)全国仏教者大懇談会

 (四)九州通仏教的結社の盛衰

 (五)仏教改革機運の退潮



第五章 日清戦争後の世論と仏教界

 (一)宗教利用論と排撃論

 (二)宗教統合論と宗教家懇談会

 (三)宗派合同論と仏教各宗協会の解散



第六章 明治三〇年代初頭仏教界の混乱

 (一)内地雑居問題と寺制案

 (二)巣鴨監獄教誨師事件から公認教運動へ

 (三)宗教法案賛否をめぐる対立

 (四)各宗派混乱の核心と課題



第七章 仏教清徒同志会とその時代

 (一)仏骨奉迎をめぐる狂騒

 (二)諸宗派有志連合の結社

 (三)経緯会から仏教清徒同志会へ

 (四)通仏教講演会



第八章 諸宗派体制の再編

 (一)三教会同と仏教各宗派懇話会

 (二)宗教局移管と国際問題への対応

 (三)仏教連合会と近代管長制

 (四)各種大会開催と戦時協力体制



終 章 近代日本仏教の光と闇



あとがき

主要参考文献

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