話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
近代仏教のなかの真宗 【日本仏教史研究叢書】
近角常観と求道者たち
明治時代後期に存在した、近角常観というカリスマ的な真宗僧侶と彼に魅入られた信徒たちによる熱烈な求道と救済の共同体が、近代の日本仏教にいかなる変革をもたらしたかを明らかにする。
序章 近代仏教研究の現在と真宗の位置
一 近代仏教研究のパラダイム
二 「伝統」という視座
三 日本近代仏教史と真宗
四 近角常観とその研究状況
五 本書の構成
第一章 <近代真宗>の形成 清沢満之論の系譜
一 言説としての清沢満之
二 同時代の批評
三 「異端」から「伝統」へ
四 近代史のなかで
五 総括と展望 清沢満之と近角常観
第二章 哲学から体験へ 近角常観の宗教思想
一 近代真宗の転換点
二 近角常観の学生時代
三 哲学から体験へ
四 体験を根拠づける
五 体験談の実践へ
六 言語空間の消失
求道者たち①
第三章 近代真宗とキリスト教 近角常観の布教戦略
一 近代日本の仏教とキリスト教
二 対決から流用へ
三 布教戦略の諸相
四 実践の断絶/信仰の連続
五 真宗の近代とは何か?
求道者たち②
第四章 人格の仏教 近角常観と明治後期・大正期の宗教言説
一 近角の人格
二 人格の台頭
三 人格と宗教
四 仏教と人格
五 人格の仏教
六 大正期へ
求道者たち③
第五章 近代仏教とジェンダー
女性信徒の内面を読む
一 近代仏教における女性
二 近角常観の女性信徒
三 日常生活のなかの信心
四 信仰できない自己
五 近代仏教とジェンダー
求道者たち④
第六章 法主と国家 昭和初期の大谷派宗門革新運動
一 真宗と国家の結託
二 宗門革新運動の概要
三 法主信仰の近代
四 国民道徳の援用
五 真宗の信仰と国家
六 敗戦後の「近代」
求道者たち⑤
終章 真宗の伝統と近代
一 知性ある妙好人
二 伝統と近代の交錯
初出一覧
あとがき
一 近代仏教研究のパラダイム
二 「伝統」という視座
三 日本近代仏教史と真宗
四 近角常観とその研究状況
五 本書の構成
第一章 <近代真宗>の形成 清沢満之論の系譜
一 言説としての清沢満之
二 同時代の批評
三 「異端」から「伝統」へ
四 近代史のなかで
五 総括と展望 清沢満之と近角常観
第二章 哲学から体験へ 近角常観の宗教思想
一 近代真宗の転換点
二 近角常観の学生時代
三 哲学から体験へ
四 体験を根拠づける
五 体験談の実践へ
六 言語空間の消失
求道者たち①
第三章 近代真宗とキリスト教 近角常観の布教戦略
一 近代日本の仏教とキリスト教
二 対決から流用へ
三 布教戦略の諸相
四 実践の断絶/信仰の連続
五 真宗の近代とは何か?
求道者たち②
第四章 人格の仏教 近角常観と明治後期・大正期の宗教言説
一 近角の人格
二 人格の台頭
三 人格と宗教
四 仏教と人格
五 人格の仏教
六 大正期へ
求道者たち③
第五章 近代仏教とジェンダー
女性信徒の内面を読む
一 近代仏教における女性
二 近角常観の女性信徒
三 日常生活のなかの信心
四 信仰できない自己
五 近代仏教とジェンダー
求道者たち④
第六章 法主と国家 昭和初期の大谷派宗門革新運動
一 真宗と国家の結託
二 宗門革新運動の概要
三 法主信仰の近代
四 国民道徳の援用
五 真宗の信仰と国家
六 敗戦後の「近代」
求道者たち⑤
終章 真宗の伝統と近代
一 知性ある妙好人
二 伝統と近代の交錯
初出一覧
あとがき