話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
響き合ういのち 【中村薫講話集5】
金子みすゞと宮沢賢治の世界
みすゞの詩が伝える温かな感性の世界、隣人と共に生きた賢治の求道の生涯を通して、理性・分別に囚われた宗教を排し一人一人のいのちの尊さをみつめた信仰のあり方を問う。【著者】1948年愛知県西尾市に生まれる。大谷大学文学部仏教学科(華厳学)卒業。同大学院人文科学研究科博士課程仏教学専攻修了。現在、同朋大学文学部仏教文化学科教授。真宗大谷派養蓮寺住職。文学博士。【著書】 『中国華厳浄土教思想の研究』『正信偈62講』『華厳の浄土』(品切) 『いのちの根源』『親鸞の華厳』『中村薫講話集』Ⅰ~Ⅳ(法藏館)
・金子みすゞとお念仏幻の童謡詩人金子みすゞ/金子みすゞの死/ゴータマの悩み/矛盾から出発している人間/いのちはすべて平等/飢えている世界/飽食の日本/みんなちがって みんないい/お仏壇/往くことは帰ることが約束されているのですなど・宮沢賢治とお念仏わたしは本当に真宗門徒といえるのか/賢治の悩み/あなたとの出会いを大事にしていく/そばにいる あなたは一人ではない/トライ&エラー/病気になったら病人になりなさい/何を望むのか/いくつまで生きたら満足ですか/人間の考える死 など