話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
仏教の正統と異端
パーリ・コスモポリスの成立
インドからスリランカ、そして東南アジアに伝わった「上座部仏教」と、日本にも伝わった「大乗仏教」という図式は近代が作りだした二分法であった。近代の分類概念を克服し、サンスクリット語とパーリ語をめぐるダイナミックなネットワークの実態から仏教史の新しい展開を切りひらく。
序 章 聖なる言語の国際空間
I 不在の中心
第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか?
第2章 インド仏典の多元的伝承――部派と大乗
第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教
II 中心と周縁
第4章 スリランカにおける史書の誕生
第5章 パーリ語原理主義
第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来
III 周縁の正統
第7章 正史の王権論――「教え」と「異端」
第8章 パーリ・コスモポリスの形成
第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造
終 章 神々の言葉からブッダの言葉へ
I 不在の中心
第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか?
第2章 インド仏典の多元的伝承――部派と大乗
第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教
II 中心と周縁
第4章 スリランカにおける史書の誕生
第5章 パーリ語原理主義
第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来
III 周縁の正統
第7章 正史の王権論――「教え」と「異端」
第8章 パーリ・コスモポリスの形成
第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造
終 章 神々の言葉からブッダの言葉へ