話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
泥の菩薩【増補新版】
仏教NGOの開拓者、有馬実成
日本を代表するNGO「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」の創設者、有馬実成――。若いころから民衆と共に歩む宗教家を志し、差別や貧困に向き合い、つねに弱き人々の味方となった人である。地域に根ざした文化活動、在日韓国・朝鮮人の遺骨返還運動に始まり、1980年からはインドシナ難民支援、アジアの教育・文化支援に取り組んだ。その道のりは<けものみち>を切り拓く日本NGOの開拓者の姿に他ならなかった。鎌倉時代の叡尊や忍性の影響を受け、教団仏教の枠を超えた新しい仏教のかたちを示した僧侶、有馬実成の生涯を描く。
序 章 けものみちを歩いた人
第一章 発露――生い立ち
第二章 起動――民衆と共に歩む宗教者として
第三章 飛翔――国際NGOへの挑戦
第四章 菩薩――有馬の仏教観
第五章 天災――阪神・淡路大震災に学んだこと
第六章 寂静――シャンティにかけた願い
第一章 発露――生い立ち
第二章 起動――民衆と共に歩む宗教者として
第三章 飛翔――国際NGOへの挑戦
第四章 菩薩――有馬の仏教観
第五章 天災――阪神・淡路大震災に学んだこと
第六章 寂静――シャンティにかけた願い