話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
怪異と妖怪のメディア史
情報社会としての近世
怪異研究の権威、西山克氏が「怪異は情報にすぎない。」と書いてから20年が過ぎた。
その間、多くの怪異「情報」研究が生み出されたが、果たしてそれらは怪異が「情報」であるということにどこまで自覚的であったのか?
本書は、髪切り・一目連・石塔磨き・雀合戦・流行正月などの記録を新たに博捜し紹介・解読しながら、主に近現代の歴史社会学の分野で隆盛のメディア史的手法を用いて、近世怪異の新たな相貌を描く野心的研究。
その間、多くの怪異「情報」研究が生み出されたが、果たしてそれらは怪異が「情報」であるということにどこまで自覚的であったのか?
本書は、髪切り・一目連・石塔磨き・雀合戦・流行正月などの記録を新たに博捜し紹介・解読しながら、主に近現代の歴史社会学の分野で隆盛のメディア史的手法を用いて、近世怪異の新たな相貌を描く野心的研究。
序 章 メディア論としての「怪異」研究
第一章 「髪切り」―近世メディアがつくる怪異
第二章 「一目連」―情報の連鎖と拡大
第三章 「石塔磨き」の怪―近世都市の怪異とメディア
第四章 「雀合戦」―書状というメディア
第五章 「流行正月」―疫病の噂とコミュニケーション
終 章 メディアと怪異からみる近世社会
第一章 「髪切り」―近世メディアがつくる怪異
第二章 「一目連」―情報の連鎖と拡大
第三章 「石塔磨き」の怪―近世都市の怪異とメディア
第四章 「雀合戦」―書状というメディア
第五章 「流行正月」―疫病の噂とコミュニケーション
終 章 メディアと怪異からみる近世社会