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ポストモダンの新宗教【法蔵館文庫】 (文庫)

現代日本の精神状況の底流

70年代以降に急成長した「新新宗教」の特徴を解読し、日本・世界の宗教状況とリンクさせることで、現代宗教論に一つの展望を与える

著者 島薗 進
出版社 法藏館
ジャンル 哲学・思想 > 宗教総論
シリーズ 法蔵館文庫
出版年月日 2021/05/15
ISBN 9784831826213
判型・ページ数 文庫・352ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 在庫あり
70年代以降に急成長した「新新宗教」の特徴を解読し、日本・世界の宗教状況とリンクさせることで、現代宗教論に一つの展望を与える。
序章 新新宗教とポストモダン
 [一]「カルト」か新新宗教か?
 [二]新新宗教という語の使用法
 [三]新新宗教への問い


第一部 宗教運動の変容

第一章 「旧」新宗教と新新宗教
 [一]「旧」新宗教と現世救済思想
 [二]新新宗教と共同体

第二章 新新宗教の信仰世界
 [一]貧病争という動機から「空しさ」の動機へ
 [二]現世志向から現世離脱へ
 [三]心なおしの脱倫理化と心理統御技法の増加
 [四]神秘現象と心身変容への関心の増大
 [五]自己責任の強調、および自己の霊魂の永続の意識
 [六]聖なる宇宙の再構成
 [七]破局切迫の意識(千年王国主義)とメシアニズムの昻揚

第三章 輪廻転生と終末観
 [一]輪廻転生と来世観
 [二]「終末観」の深刻さ


第二部 ナショナリズムの興隆

第四章 反世俗主義とナショナリズム
 [一]宗教制度のポストモダン
 [二]国家儀礼や精神伝統の強化
 [三]新新宗教の中で
 [四]「霊性の時代」
 [五]まとめ

第五章 新新宗教のナショナリズム
 [一]神道系新宗教のナショナリズム――戦前から戦後へ
 [二]ワールドメイトの場合
 [三]新新宗教のナショナリズムの特徴

第六章 日本人論と宗教
 [一]新新宗教と日本文化論
 [二]日本人論と日本教論
 [三]日本教論の原型と近代化過程での多様化
 [四]新しい肯定的日本教論の興隆
 [五]新しい肯定的日本教論の特徴と興隆の背景


第三部 モダンへの対抗

第七章 宗教復興の中の新新宗教
 [一]「宗教ブーム」の中の新新宗教
 [二]新霊性文化を生きる人々
 [三]世界の宗教復興の中で

第八章 一九七〇年から九〇年へ
 [一]初期GLAの救済思想
 [二]幸福の科学の救済思想
 [三]GLAと幸福の科学の救済思想の特徴

第九章 近代的価値に抗して
 [一]「旧」新宗教から新新宗教へ
 [二]エホバの証人と宗教集団の内閉化
 [三]幸福の科学と世俗主義的価値の批判
 [四]新新宗教と「反近代」の変容

終章 現代宗教と悪
 [一]オウム真理教と悪の実在の誇張・誇示
 [二]新霊性運動と悪の不在の誇張
 [三]「近代以後」「宗教以後」の時代における自己と悪

あとがき
文庫版あとがき

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