話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
法華経とは何か【中公新書2616】
その思想と背景
『法華経』は、釈尊入滅から約五百年後、紀元一世紀末から三世紀初頭のインド北西部で誕生したとされる。
日本には六世紀半ばに伝わり、『法華秀句』を著した最澄や「法華経の行者」を自任した日蓮から、松尾芭蕉、宮沢賢治に至るまで、後世に広く影響を与えた。
本書では、サンスクリット原典の徹底的な精読を通じて、「諸経の王」とも称される仏典の全体像を描き、平等な人間観に貫かれた教えの普遍性と現代的意義を示す。
日本には六世紀半ばに伝わり、『法華秀句』を著した最澄や「法華経の行者」を自任した日蓮から、松尾芭蕉、宮沢賢治に至るまで、後世に広く影響を与えた。
本書では、サンスクリット原典の徹底的な精読を通じて、「諸経の王」とも称される仏典の全体像を描き、平等な人間観に貫かれた教えの普遍性と現代的意義を示す。
Ⅰ 『法華経』の基礎知識―インドで生まれ、中国から各地に伝えられた経典
1 題号の意味
2 サンスクリット原典と翻訳
3 構成と成立順序
4 日本文化への影響
Ⅱ 『法華経』前夜の仏教―原始仏教から小乗、そして大乗の興起へ
1 原始仏教の権威主義化
2 小乗仏教の差別思想
3 大乗仏教の興起
Ⅲ 『法華経』各章の思想―「諸経の王」の全体像
1 あなたもブッダになれる(序品と第一類)
2 菩薩としての使命(序品を除く第二類)
3 民衆強化のために付加された六章(第三類)
Ⅳ 『法華経』の人間主義―“偉大な人間”とは誰のことか
1 人間としての釈尊
2 人と法
3 永遠の菩薩道
1 題号の意味
2 サンスクリット原典と翻訳
3 構成と成立順序
4 日本文化への影響
Ⅱ 『法華経』前夜の仏教―原始仏教から小乗、そして大乗の興起へ
1 原始仏教の権威主義化
2 小乗仏教の差別思想
3 大乗仏教の興起
Ⅲ 『法華経』各章の思想―「諸経の王」の全体像
1 あなたもブッダになれる(序品と第一類)
2 菩薩としての使命(序品を除く第二類)
3 民衆強化のために付加された六章(第三類)
Ⅳ 『法華経』の人間主義―“偉大な人間”とは誰のことか
1 人間としての釈尊
2 人と法
3 永遠の菩薩道