新聞掲載広告(2024年9月~) - 2025.08.22
死体は誰のものか 【ちくま新書1410】
比較文化史の視点から
中国での死体を使った民衆の抵抗運動、白骨化できない死体「キョンシー」、チベットの「鳥葬」や悪魔祓い、ユダヤ・キリスト教の「復活」「最後の審判」、日本の古典落語に登場する死体、臓器移植をめぐる裁判。
様々な時代、地域の例を取り上げ、私たちの死体観を相対化し、来るべき多死社会に向けて、死体といかに向き合うべきかを問い直す。
1.死体と公権力
2.死体放置事件の背景
3.死体放置事件の系譜
第2章 滞留する死体―漢族
1.死体をめぐる儀礼
2.危険な死体
3.徘徊する死体
第3章 布施される死体―チベット族
1.魚と死体
2.鳥と死体
3.切り刻まれる死体
第4章 よみがえる死体―ユダヤ教とキリスト教
1.イエス磔刑以前
2.キリスト復活以後
3.死体と献花
第5章 浄化される死体―日本
1.恐ろしい死体―古代・中世
2.落語「らくだ」―近世
3.法と死体―近現代
おわりに―私の死後に残される死体