話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
ことのは 日蓮の手紙
生きるとは想い、悩み、許すこと
そのような厳しい環境に遭っても、日蓮は弟子や信者らの悩みを聴き、励まし続けた。
それらは手紙として彼らに届けられ、多くの人びとの心の支えとなった。
日蓮の言葉を読み解くと、当時の人びとだけではなく、800年後の今を生きる私たちの胸にも響く言葉が多いということに気付かされる。
本書では、著者のもとに届いた悩みを軸にしながら、それらの悩みが解決する方向へと導くかもしれないだろうと思われる日蓮の言葉を紹介する。
その際、難解な表現は避け、また、独特の仏教用語などには解説も加えた。
そのほか、日蓮の評伝、ゆかりの寺院案内、略年譜も掲載。
出生、出自に関する謎
登山と修学
出家とその動機
出家時の修学内容
鎌倉への遊学 など
日蓮の遺文にふれる
「日蓮教学」の樹立へとつながる遺文
遺文の大別 など
手紙から読み解く日蓮のことば
【信行編 信仰とその教え】
正法への信仰と功徳
三大誓願
過去世の滅罪
自然譲与
永遠の浄土 など
【生活編 日頃の悩み】
自分と周囲
心身の不安
死という選択
故郷と両親
家族のあり方 など