話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
京の社【ちくま学芸文庫オ27-2】
神と仏の千三百年
本書はその京都を舞台に、各時代を代表し、それぞれの神社の系統の特色を持つ約二十社を取り上げ、神仏の歴史をひもといた画期的な入門書。
下賀茂神社や八坂神社、伏見稲荷など、よく知られた観光名所ばかりなので、旅行気分で学ぶことができる。
祭や神社の建築様式などを仔細に検討し、国家神道が創られる明治以前の神々の多様な姿を明らかにする。
第二章 稲荷の翁と東寺――伏見稲荷大社
第三章 比叡山の鎮守 日吉山王権現――日吉大社
第四章 八幡大菩薩の宮寺――石清水八幡宮
第五章 初めて人を祭った社――北野天満宮
第六章 牛頭天王の社――祇園社(八坂神社)
第七章 神社と神職の家元――吉田神社
第八章 神になった武将たち――豊国大明神と東照大権現
第九章 流された天皇と維新の志士たち
第十章 神になる天皇――平安神宮・護王神社・梨木神社