旅と宗教

くらしの中の庶民信仰

近世近代の漂泊宗教者を当事者資料で解明し、定住者との接点を描く。

著者 菅根 幸裕
出版社 慶友社
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2026/02/18
ISBN 4874491799
判型・ページ数 A5・336ページ
定価 本体8,000円+税
在庫 在庫あり
人はなぜ漂泊し、なぜ漂泊できたのか。本書は。近世から近代における漂泊する宗教者の実態を明らかにしたものである。具体的には、白山麓牛首乞食・時宗遊行上人・六十六部廻国聖・高野聖などをとりあげた。これまで、漂泊する宗教者について論究したものは、柳田国男・堀一郎をはじめいくつかあるが、いずれも為政者側の史料や地誌をもとにした抽象的なものであった。それに対し本書は聖そのものの史料や伝承を扱った。こうした漂泊する宗教者側からの視点というのは本書がほぼ初めてといえよう。本書が日本宗教史・宗教民俗学に上に示したことは、近世から近代において、漂泊する民間宗教者と、受け入れる定住者の接点に「接待」の心意があったことである。言い換えれば定住者側が、宗教者を選別し、あるいは歓待し。あるいは拒絶した。このように「旅する宗教者」の姿を史料と伝承を併用した歴史民俗学的手法により、生きいきと描いた画期的な研究書である。
序 章 本書の課題と方法
第一章 白山麓住民の冬期間漂泊慣行
第二章 近世遊行上人応接にみる利根川文化の展開
第三章 下総国相馬郡布施村における近世の遊行上人応接
第四章 下野国那須郡寄居村における近世・近代遊行上人応接
第五章 近世六十六部廻国聖の実態について
第六章 近世村落における六十六部廻国聖応接について
第七章 聖の本末とネットワーク
第八章 近世の大山講と大山御師
第九章 近世・近代の東総における相模大山信仰
第一〇章 参詣者側からみた神仏分離と山岳信仰
終 章 まとめと今後の課題

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