新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
『究竟一乗宝性論』と東アジア仏教
五-七世紀の如来蔵・真如・種姓説の研究
勒那摩提訳『究竟一乗宝性論』を主要な柱とし、漢訳『宝性論』とその影響を受けた文献に見える「如来蔵」「真如」「種姓」という重要概念を検討することにより、五世紀から七世紀までの東アジア仏教における如来蔵思想の受容と展開を解明した労作。
本書を通じて、『究竟一乗宝性論』の東アジア仏教における想像以上の影響力がここに明らかとなる。
本書を通じて、『究竟一乗宝性論』の東アジア仏教における想像以上の影響力がここに明らかとなる。
序論
一 研究史における本研究の位置づけ
二 思想史的研究
三 文献学的研究
四 問題の所在
五 本論の概要
六 先行研究との関連および論文の意義
第一章 漢訳『究竟一乗宝性論』の背景としての五世紀の南北朝仏教
第一節 『宝性論』における『菩薩地持経』の影響
第二節 『地持経』と浄影寺慧遠
第三節 『地持経』と南北朝隋唐仏教 ほか
第二章 『宝性論』の同時代的視座としての『入楞伽経』
第一節 菩提流支訳『入楞伽経』に見える真如・如来蔵説
第二節 現存最古の『入楞伽経』注釈書と思われる
杏雨書屋所蔵敦煌写本『入楞伽経疏』(擬題、羽726R)について
第三節 『瑜伽論記』に見られる『楞伽経』引用の一考察 ほか
第三章 『宝性論』の梵漢対照研究から見た如来蔵・真如・種姓説
第一節 『宝性論』の漢訳と勒那摩提(Ratnamati)
第二節 漢訳『宝性論』の“gotra(種姓)”の翻訳問題について
第三節 『宝性論』の真如説――東アジア仏教における真如理解との関連を中心に
第四章 『宝性論』訳出後の影響
第一節 『大乗起信論』の真如説――『宝性論』の如来蔵説との関係を中心として
第二節 『大乗起信論』の如来蔵思想の再検討――真如との関係を中心として
第三節 真諦訳とされる『仏性論』における「仏性」
――『地持経』・『宝性論』・『摂論釈』との関連を中心に ほか
第五章 七世紀以前の中国仏教における真如説
第一節 南北朝隋唐仏教の二種真如説
第二節 敦煌出土の地論・摂論章疏に見える真如説
第三節 転依(pariv?tti)と真如(tathat?)
――南北朝仏教における『宝性論』・『楞伽経』を中心に
第六章 朝鮮・日本仏教における真如・種姓説
第一節 新羅元暁と『究竟一乗宝性論』
第二節 奈良朝の日本仏教における真如・種姓説
――寿霊『五教章指事』・智憬『起信唯識同異章』と『宝性論』
結論
一 研究史における本研究の位置づけ
二 思想史的研究
三 文献学的研究
四 問題の所在
五 本論の概要
六 先行研究との関連および論文の意義
第一章 漢訳『究竟一乗宝性論』の背景としての五世紀の南北朝仏教
第一節 『宝性論』における『菩薩地持経』の影響
第二節 『地持経』と浄影寺慧遠
第三節 『地持経』と南北朝隋唐仏教 ほか
第二章 『宝性論』の同時代的視座としての『入楞伽経』
第一節 菩提流支訳『入楞伽経』に見える真如・如来蔵説
第二節 現存最古の『入楞伽経』注釈書と思われる
杏雨書屋所蔵敦煌写本『入楞伽経疏』(擬題、羽726R)について
第三節 『瑜伽論記』に見られる『楞伽経』引用の一考察 ほか
第三章 『宝性論』の梵漢対照研究から見た如来蔵・真如・種姓説
第一節 『宝性論』の漢訳と勒那摩提(Ratnamati)
第二節 漢訳『宝性論』の“gotra(種姓)”の翻訳問題について
第三節 『宝性論』の真如説――東アジア仏教における真如理解との関連を中心に
第四章 『宝性論』訳出後の影響
第一節 『大乗起信論』の真如説――『宝性論』の如来蔵説との関係を中心として
第二節 『大乗起信論』の如来蔵思想の再検討――真如との関係を中心として
第三節 真諦訳とされる『仏性論』における「仏性」
――『地持経』・『宝性論』・『摂論釈』との関連を中心に ほか
第五章 七世紀以前の中国仏教における真如説
第一節 南北朝隋唐仏教の二種真如説
第二節 敦煌出土の地論・摂論章疏に見える真如説
第三節 転依(pariv?tti)と真如(tathat?)
――南北朝仏教における『宝性論』・『楞伽経』を中心に
第六章 朝鮮・日本仏教における真如・種姓説
第一節 新羅元暁と『究竟一乗宝性論』
第二節 奈良朝の日本仏教における真如・種姓説
――寿霊『五教章指事』・智憬『起信唯識同異章』と『宝性論』
結論