墓碑をよむ

“無名の人生”が映す、豊かなメッセージ

著者 立元 幸治
出版社 福村出版
ジャンル 文学・随筆
出版年月日 2019/12/01
ISBN 9784571300394
判型・ページ数 4-6・257ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
無名の人生こそ豊かなり。
旅の終わりに、人は何を語り、何を遺したか。
東京多摩霊園の散策で出会った無名の人たちの墓碑が、閉塞感の漂う、生きづらいこの時代に、生と死への問いかけや、人と人との絆や温もり、そして生きることへの励ましのメッセージを与えてくれる。
珠玉の言葉が語る掛け替えのない人生、それぞれのマイ・ウェイ。
第1章 急がなくてもいいんだよ―悠々たる人生を歩きたい
 大海で悠然と雑魚を釣る、そんな人生もわるくない
  ―大物狙いで消耗する人生よりも、日々是好日を生きたい
 振り返れば過不足もなく、いい人生だったなあ
  ―過去や未来に引きずられない、充足のいま ほか

第2章 これだけは、語り遺したい―私たちはこう生きた
 波乱の人生も、また人生なり
  ―人は他とのつながりの中で生きていく
 桃李もの言わざれども下自から蹊を成す
  ―たとえ寡黙であっても、惹かれる人がいる ほか

第3章 人生というもの―旅の終わりに見えてくること
 苦難の歳月なれど、そこに花は咲く
  ―運命には逆らいがたい、しかしそれに向き合うのも人生だ
 悔いあれど悔いなし、それが人生だ
  ―悔い多き人生なれど、いまはもう、今日を大切に生きたい ほか

第4章 ありがとう、いい人生だった―ただ感謝あるのみ―葬送る人も、葬送られる人も
 汝の亡くて秋海棠の咲きにけり
  ―逝きし日の想い出が、静謐な日々の中に豊かな時間を創り出す
 孤なれども、孤独にあらず
  ―失って初めてわかる絆の重さ、つながりの深さ ほか

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