■お盆休みのお知らせ■ - 2025.08.01
墓碑をよむ
“無名の人生”が映す、豊かなメッセージ
旅の終わりに、人は何を語り、何を遺したか。
東京多摩霊園の散策で出会った無名の人たちの墓碑が、閉塞感の漂う、生きづらいこの時代に、生と死への問いかけや、人と人との絆や温もり、そして生きることへの励ましのメッセージを与えてくれる。
珠玉の言葉が語る掛け替えのない人生、それぞれのマイ・ウェイ。
大海で悠然と雑魚を釣る、そんな人生もわるくない
―大物狙いで消耗する人生よりも、日々是好日を生きたい
振り返れば過不足もなく、いい人生だったなあ
―過去や未来に引きずられない、充足のいま ほか
第2章 これだけは、語り遺したい―私たちはこう生きた
波乱の人生も、また人生なり
―人は他とのつながりの中で生きていく
桃李もの言わざれども下自から蹊を成す
―たとえ寡黙であっても、惹かれる人がいる ほか
第3章 人生というもの―旅の終わりに見えてくること
苦難の歳月なれど、そこに花は咲く
―運命には逆らいがたい、しかしそれに向き合うのも人生だ
悔いあれど悔いなし、それが人生だ
―悔い多き人生なれど、いまはもう、今日を大切に生きたい ほか
第4章 ありがとう、いい人生だった―ただ感謝あるのみ―葬送る人も、葬送られる人も
汝の亡くて秋海棠の咲きにけり
―逝きし日の想い出が、静謐な日々の中に豊かな時間を創り出す
孤なれども、孤独にあらず
―失って初めてわかる絆の重さ、つながりの深さ ほか