近現代日本の民間精神療法

不可視なエネルギーの諸相

著者 栗田 英彦
塚田 穂高
吉永 進一
出版社 国書刊行会
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2019/09/12
ISBN 9784336063809
判型・ページ数 A5・399ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
催眠術は明治に輸入されて大正期に霊術・精神療法へと発展し、ヨーガと日本の腹式呼吸法が混じり合い、エネルギー概念が「気」に接合される。
これは「呪術の近代化」「催眠術の呪術化」であり、西洋の近代オカルティズム、アメリカのニューソートと並行するグローバルなオカルティズム運動であった。
その全体像を多様な視点から横断的に描く、初の本格的論集。
序論  吉永進一

Ⅰ 流入する科学的エネルギーとヨーガ
 第一章 物理療法の誕生――不可視エネルギーをめぐる近代日本の医・療・術
     中尾麻伊香
 第二章 松本道別の人体放射能論――日本における西欧近代科学受容の一断面
     奥村大介
 第三章 ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン――別名、ヨギ・ラマチャラカ
     フィリップ・デスリプ(佐藤清子訳)

Ⅱ 産み出す〈気〉と産み出される〈思想〉
 第一章 政教分離・自由民権・気の思想
     ――川合清丸、吐納法を以て天下国家を平地す  栗田英彦
 第二章 玉利喜造の霊気説の形成過程とその淵源――伝統と科学の野合
     野村英登
 第三章 霊術・身体から宗教・国家へ――三井甲之の「手のひら療治」  塚田穂高
 第四章 活元運動の歴史――野口整体の史的変容  田野尻哲郎

Ⅲ 還流するレイキ
 第一章 大正期の臼井霊気療法――その起源と他の精神療法との関係  平野直子
 第二章 臼井霊気療法からレイキへ――トランス・パシフィックによる変容
     ジャスティン・スタイン(黒田純一郎訳)
 第三章 「背景化」するレイキ――現代のスピリチュアル・セラピーにおける位置づけ
     ヤニス・ガイタニディス

Ⅳ 民間精神療法主要人物および著作ガイド  栗田英彦・吉永進一
 第一章 萌芽期 1868~1903年
 第二章 精神療法前期 1903~1908年
 第三章 精神療法中期 1908~1921年
 第四章 精神療法後期 1921~1930年
 第五章 療術期 1930~1945年

あとがき  吉永進一
執筆者・訳者紹介
人名・団体名索引

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