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蓮如上人の生涯上

史料に見る浄土真宗の歴史

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著者	藤井哲雄著
出版社	中山書房仏書林
ジャンル	日本仏教 > 真宗系
出版年月日	2016/08/27
ISBN	9784890971084
判型・ページ数	A5・400ページ
定価	本体2,000円＋税
在庫	お取り寄せ

この本の内容

浄土真宗中興の祖として知られる蓮如上人の生涯は、誕生から継職、民衆への布教、延暦寺による弾圧、応仁の乱、一向一揆、と波瀾に満ちたものである。本書は御文や消息の他に、弟子の空善や十男実悟がまとめた言行録・伝記類、堅田の本福寺に伝わる史料から、蓮如上人の実像を読み解く。

はじめに

第一章　誕生より継職まで
　第一節　誕生と生母との別れ
　　（一）蓮如上人の生涯
　　（二）生母との別れ
　　（三）鹿の子の御影
　第二節　苦しい勉学と信心発得
　　（一）十五歳の志
　　（二）出家
　　（三）継母如円尼と若年の蓮如上人
　　（四）勉学に懸けた日々
　　（五）蓮如上人の勉学内容
　　（六）信心発得
　第三節　蓮如上人継職
　　（一）一揆の時代
　　（二）東国への旅
　　（三）蓮如上人を見出した道西
　　（四）蓮如上人の妻Ⅰ
　　（五）存如上人遷化による継職問題
　　（六）蓮如上人継職
　　（七）継職時の伝説的話
　　（八）如乗への恩と如円尼への心配り
第二章　本願寺改革と比叡山の弾圧
　第一節　本願寺改革
　　（一）十字名号の本尊（無碍光本尊）を定める
　　（二）近江湖南への布教と十字名号の本尊
　　（三）親鸞聖人の御影を制定
　　（四）平座で門徒と接する
　第二節　御文の誕生
　　（一）寛正の大飢饉
　　（二）『正信偈大意』
　　（三）御文の誕生
　第三節　寛正の法難
　　（一）本願寺破却の牒状
　　（二）比叡山勢力の本願寺乱入
　　（三）和議による解決を計る
　　（四）大谷本願寺破却
　第四節　金森の合戦と和平
　　（一）近江門徒への迫害と比叡山と接近する高田門徒
　　（二）行方不明の蓮如上人と再会した道西
　　（三）金森の合戦
　　（四）和平まとまる
　第五節　応仁の乱と大津近松坊舎の建立
　　（一）応仁の乱の勃発
　　（二）祖像の動座
　　（三）堅田大責
　　（四）大津近松坊舎の建立
第三章　吉崎御坊
　第一節　北陸への道
　　（一）各地を旅する蓮如上人
　　（二）大津から北陸へ
　　（三）下向の時期と近江門徒との別れ
　第二節　蓮如上人の吉崎下向を実現させた人物
　　（一）蓮如上人の真意
　　（二）興福寺大乗院門跡経覚説
　　（三）朝倉孝景説
　　（四）和田本覚寺蓮光説
　第三節　吉崎御坊
　　（一）吉崎の御山と坊舎の建立
　　（二）吉崎の坊舎
　　（三）門・参道と多屋
　　（四）門内多屋九坊の門弟たち
　第四節　北陸門流の改革と信心為本
　　（一）門徒指導者の意識改革
　　（二）猟漁の御文
　　（三）女人往生
　　（四）北陸門流の異議を正す