変容する死の文化 現在東アジアの葬送と墓制

著者 国立歴史民俗博物館
山田 慎也
鈴木 岩弓
出版社 東京大学出版会
ジャンル 民俗・信仰
出版年月日 2014/11/01
ISBN 9784130104111
判型・ページ数 A5・244ページ
定価 本体5,400円+税
在庫 お取り寄せ
死に対する観念や葬儀のかたちは,近代化の過程でいかに変化してきたのか。社会経済的な影響の強い日本と,国家が積極的に関与する中国,台湾,韓国の状況と比較しながら,急速に変容する東アジアの死をめぐる文化の動態に迫る。(出版社HPより)
はじめに――東アジアにおける葬送墓制の変動(山田慎也)

第I部 社会変容と死
第一章 死の認識の変遷――現代社会の死の文化(鈴木岩弓)
一 他者の“観念”の把握
二 『中央公論』
三 「死」に関連した記事
四 結果の分析
五 現代日本人の死生観の変化

第二章 儀礼の変容――葬送空間の変化と通夜・告別式の儀礼化(山田慎也)
一 葬送儀礼の時空間の変容
二 過程としての儀礼とその空間
三 東京における葬儀場の成立
四 自宅告別式の成立
五 通夜の外部化
六 通夜の変質
七 地方における葬儀の外部化
八 葬儀過程の空間の変容とその影響

第三章 社会の無縁と葬送墓制――人口動態と墓制の変化を中心に(槇村久子)
一 人口動態と葬送墓制のすがた
二 墓・墓地について
三 葬儀と葬儀場について
四 火葬場の運営主体の変化と課題
五 東アジアの葬送墓制の変容から見える日本の変化への課題

第四章 死の自己決定と社会――新しい葬送の問題点(森 謙二)
一 葬送・墓制の史的展開
二 新しい葬方――新しく示された処方箋と矛盾の展開
三 イデオロギーとしての「自然葬」
四 「葬送の自由(自己決定)」批判
五 家族からの視座の限界
六 「埋葬」の脱商品化

第五章 「わたしの死」の行方――現代日本の葬送への意識の変容(小谷みどり)
一 本章の視座
二 葬送儀礼の変容
三 葬送業界の取り組み
四 墓の変容
五 変わらない意識

第II部 国家による死の管理
第六章 国家の葬墓管理――中国における葬儀の現状と教育(王夫子)
一 中国における葬儀事業の概況
二 中国葬儀教育の概況
三 中国職業資格証書の管理
四 中国葬祭職業資格証書の管理

第七章 死生学の構築と政策――現代台湾の葬儀にみる課題と方向性(鄭志明)
一 はじめに
二 現代の葬送儀礼に見られる諸課題
三 現代葬送儀礼の展開
四 現代葬送儀礼の展望
五 おわりに

第八章 葬儀行政と産業――現代韓国の葬儀の状況と変化(張萬石)
一 現代の葬儀の特徴
二 儀礼過程の変化と場所の変化
三 葬儀の手続き
四 葬儀産業と葬儀教育機関の状況
五 日本と韓国葬儀の差異
六 韓国葬儀業者の課題
七 火葬の増加と葬儀産業の展開

第九章 葬儀と国家――近現代中国における人びとの葬儀(田村和彦)
一 はじめに
二 清末から中華民国時期の葬儀改革
三 中華人民共和国における葬儀改革
四 現在の殯儀館における新式葬儀「追悼会」
五 追悼会は国民儀礼たり得るか――「移風易俗」的発想とパッチワークとしての葬儀

東アジアの死をめぐる現状と課題――総合討論をおえて(山田慎也)

おわりに(鈴木岩弓)

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