話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
わが心の妙好人
市井に生きた善人たち
妙好人とは、浄土真宗の信者で、ひたすら念仏の世界に生きる人のことをいう。彼等は概して無学で貧しい。しかし、彼等の物語が伝える、世俗の欲を離れた美しい人柄は、まさに白蓮華にたとえられるにふさわしい。
本書では総論として、妙好人とは何か、妙好人と浄土真宗などを配し、妙好人列伝として歴史上著名な因幡の源左(足利喜三郎)・浅原才市・讃岐の庄松・赤尾の道宗・物種吉兵衛・大和の清九郎・三河のお園・石見の善太郎・石見の小川仲造・長門のお軽の人となりを論じた。
また、妙好人的な人物として良寛・小林一茶・山下清を取り上げるとともに、妙好人への関心を示した人物として鈴木大拙・柳宗悦・水上勉・司馬遼太郎を取り上げた。他に妙好人伝八話、愚人往生人の系譜、妙好人関係文献目録等も本書の一つの特色とするところである。
◆妙好人とはなにか
◆妙好人列伝
◆妙好人の心を抱いて
◆妙好人余話
◆妙好人へのまなざし
◆妙好人列伝
◆妙好人の心を抱いて
◆妙好人余話
◆妙好人へのまなざし