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神話と文学【岩波現代文庫　学術5】

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著者	石母田正著
出版社	岩波書店
ジャンル	文学・随筆
シリーズ	岩波現代文庫　学術
出版年月日	2000/01/14
ISBN	9784006000059
判型・ページ数	文庫・348ページ
定価	本体1,000円＋税
在庫	お取り寄せ

この本の内容

ヘーゲルの美学講義の方法を援用して、記紀歌謡に世界史につらなる叙事詩をよみとり、日本国家形成の解明に挑んだ「古代貴族の英雄時代」と、著者の神話論の精髄たる「古代文学成立の一過程」「日本神話と歴史」を一巻に編集。戦後史学の頂点を形成したこれら雄大な構想の論考は現在なお鮮烈な問題提起に満ちている。（前書より）

Ⅰ　古代貴族の英雄時代‐『古事記』の一考察‐
　はしがき
　一　叙事詩と英雄時代
　二　日本古代における英雄時代の存在について
　三　英雄時代の特質について
　四　古代文学における英雄物語について
　結語
Ⅱ　古代文学成立の一過程‐『出雲国風土記』所収「国引き」の詞章の分析‐
　一　詞章の構成
　二　基盤としての民間伝承
　三　国引きの巨人の形象
　四　国造と「旧辞」
　五　語部について
　六　祝詞における国引きの詞章
　七　むすび　‐詞章の完成期について
Ⅲ　日本神話と歴史‐出雲系神話の背景‐
　一　偉大なる「国主」
　二　「英雄神」としての大国主命
　三　国作りの神の諸側面
　四　首長と共同体
　五　「神語」と鎮魂歌
　六　神語歌から天語歌へ

解説　（吉村武彦）