死に至る病 【岩波文庫 青635-3】

著者 キェルケゴール
斎藤 信治
出版社 岩波書店
ジャンル 文学・随筆
シリーズ 岩波文庫 青
出版年月日 1939/11/29
ISBN 9784003363539
判型・ページ数 文庫・294ページ
定価 本体780円+税
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「死に至る病」とは絶望のことである。憂愁孤独な哲学者である著者は、絶望におちいった人間の真理を奥ふかいひだにまで分けいって考察する。読者はここに人間精神の柔軟な探索者、無類の人間通を感じるであろう。後にくる実存哲学への道をひらいた歴史的著作でもある。(前書きより)

緒論

第一編 死に至る病とは絶望のことである。
 一 絶望が死に至る病であるということ。
   A 絶望は精神におけるすなわち自己における病であり、そこでそこに三様の場合が考えられうる。-絶望して、自己をもっていることを意識していない場合(非本来的な絶望)。絶望して、自己自身であろうと欲しない場合。絶望して、自己自身であろうと欲する場合。
   B 絶望の可能性と現実性。
   C 絶望は「死に至る病」である。
 二 この病(絶望)の普遍性
 三 この病(絶望)の諸形態
   A 絶望が意識されているかいないかという点を問題とせずに考察せられた場合の絶望。したがってここでは綜合の諸契機のみが問題となる。
   B 意識という規定のもとに見られたる絶望。
第二編 絶望は罪である。
   A 絶望は罪である。
   B 罪の継続

訳注
解説

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