霊芝元照の研究

宋代律僧の浄土教

善導との比較のみで論じられてきた従来像を覆し、戒律と浄土教双方にわたる元照独自の思想と信仰の内実を徹底検証。

著者 吉水 岳彦
出版社 法藏館
ジャンル 各地域仏教 > 中国・朝鮮
出版年月日 2015/11/30
ISBN 9784831873606
判型・ページ数 A5・432ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 在庫あり
善導との比較のみで論じられてきた従来像を覆し、戒律と浄土教双方にわたる元照独自の思想と信仰の内実を徹底検証。宋代浄土教の思想背景、浄土教諸師との関連も明らかにする。
凡例

序論
 一、研究の目的
 二、研究の回顧
 三、研究の方法
 四、本論の構成

第一章 出家修行について 諸宗僧侶との関わりを中心に

第一節 問題の所在
第二節 戒律の研鑽
 第一項 元照在世当時の律学の状況
 第二項 南山立の修行
 第三項 菩薩戒の修学
第三節 天台教観の修習
 第一項 天台『小止観』収載の元照序文と湛然『始終必要』
 第二項 天台教観の師について 処謙師事説の再検討
第四節 華厳学派の影響
 第一項 『法界観門通玄記』元照序文について
 第二項 元照短編著作にみられる華厳学派との交流
 第三項 華厳中興の祖浄源との関係
第五節 禅僧との交流
 第一項 慧日『浄土慈悲集』開板をめぐって
 第二項 元照短編著作にみられる禅僧 円照宗本・長蘆宗頤
第六節 浄土教の受容
 第一項 元照の列記する浄土教門の諸師
 第二項 廬山慧遠の浄土教
 第三項 善導系の浄土教
 第四項 天台の浄土教
 第五項 禅宗の浄土教
 第六項 華厳・戒律の浄土教
第七節 まとめ

第二章 浄土教への帰入とその著作

第一節 浄土教への帰入 元照の時機観
 第一項 問題の所在
 第二項 末法に対する意識
 第三項 末法時における衆生の実践 戒律と浄土教
 第四項 謗法の自覚と懺悔
 第五項 まとめ
第二節 著作について
 第一項 問題の所在
 第二項 元照の著作の整理
 第三項 浄土教関係著作について
 第四項 『観経新疏』と『阿弥陀経義疏』の成立前後について
 第五項 まとめ

第三章 仏身仏土観

第一節 阿弥陀仏観
 第一項 問題の所在
 第二項 元照の仏身説と『梵網経』
 第三項 元照の阿弥陀仏観 知礼説の影響に着目して
 第四項 有相と無相の阿弥陀仏を説示する意図について
 第五項 まとめ
第二節 極楽浄土観
 第一項 問題の所在
 第二項 元照における諸仏浄土の理解
 第三項 多種殊妙の相を具備する浄土の理解とその特殊性
 第四項 唯心己性の有相浄土について 遵式・智円の影響に着目して
 第五項 まとめ

第四章 実践行

第一節 往生行について 信願行三法具足説を中心に
 第一項 問題の所存
 第二項 諸種の往生行
 第三項 信願行三法具足説の淵源 智円『阿弥陀経疏』の影響
 第四項 信願行三法具足説と三福九品の行業
 第五項 往生行としての持戒
 第六項 まとめ
第二節 観想念仏について
 第一項 問題の所在
 第二項 元照の事理二観の理解
 第三項 元照の観法説
 第四項 弥陀浄土の有相荘厳を観ずる正当性
 第五項 まとめ
第三節 持名念仏について
 第一項 問題の所在
 第二項 遵式における「但称仏名」の念仏
 第三項 元照における二種の念仏
 第四項 持名と称名
 第五項 律僧における持名の位置づけ
 第六項 元照の持名念仏説の特色
 第七項 まとめ

第五章 往生に関する諸問題

第一節 臨終来迎説
 第一項 問題の所在
 第二項 延寿における不来而来の来迎説
 第三項 元照における来迎魔事説・来迎自心業現説に対する反駁
 第四項 正念来迎と来迎正念の問題
 第五項 まとめ
第二節 二種の往生思想
 第一項 問題の所在
 第二項 往生の当体について
 第三項 未死の往生
 第四項 臨終の往生
 第五項 元照門流の伝記における往生
 第六項 まとめ

総結 律僧元照の浄土教思想の特徴

参考文献
初出一覧
あとがき
 索引
 英文目次

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