受賞のお知らせ(2024年度) - 2024.12.02
日本浄土教の形成と展開
浄土教の基本思想から、法然とその門下の思想、日本浄土教の歴史的展開まで、最新の研究論文を収録。
はじめに 浅井成海 ⅰ Ⅰ 浄土教の基本思想慈慧大師良源の浄土教 浅井成海 3 ――『極楽浄土九品往生義』を中心として――十二光佛について 高橋弘次 35道綽の浄土念仏 福原隆善 65「二河譬」に憶う 大屋憲一 77元暁の『無量寿経宗要』における信 田中ケネス 97 ――如来蔵思想と日本浄土教との関係を中心にして――珍海『決定往生集』の一考察 梯 信暁 121浄土教の原理考察 本多靜芳 143 Ⅱ 法然とその門下の思想法然と親鸞 梶村 昇 161 ――『歎異抄』をめぐって―― 法然と『観経疏』・私考 藤本淨彦177 ――その出会いの必然性を求めて――醍醐本『法然上人伝記』「三心料簡事」偽撰説の問題点 廣川尭敏 193證空浄土教の現代的受容 堀本賢順 237證空における弘願の理解 中西随功 257證空における釈尊とその教説 大塚霊雲 271隆寛と親鸞の「三願転入」について 田代俊孝 289 Ⅲ 親鸞教学の基本理念十劫久遠論 梯 實圓 305 ――親鸞聖人の仏陀観の一側面――親鸞思想にみる十念と一念 岡 亮二 333真宗仏道の根拠と積極性 小野蓮明 351 ――願心の回向成就――我一心の自証と展開 神戸和麿 371親鸞の存在論的人間観と社会的人間観 菊藤明道 385 ――「具縛の凡夫・屠沽の下類のわれら」を中心として――三経隠顕および真門釈述作の意図について 藤 能成 405親鸞浄土教批判論の諸相 河智義邦 435 ――「他力回向論」批判を中心に―― Ⅳ 日本浄土教の歴史的展開『一遍聖絵』第四巻第一段の「狂惑」についての再検討 今井雅晴 461 ――保存修理による図様変更の発見をてがかりに――浄土仏教の「神祇」論 序説 桃井信之 477 ――法然・親鸞を承けて――親鸞と蓮如に見る二人の仏弟子 徳永大信 509 ――その語りかけの視点より――『今昔物語集』における因果・業 森本覚修 523大巌寺二世安誉虎角雲潮 宇高良哲 539 ――徳川家康関東入国後最初に交流した浄土宗僧侶―― 浄土真宗倫理攻 野村伸夫 559近代日本における往生観の諸相 山崎龍明 575 ――親鸞の往生・浄土・成仏観をめぐって―― あとがき 桃井信之 河智義邦 591