話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
三論宗の基礎的研究
中国では隋代に嘉祥大師吉蔵によって最盛期を迎え、日本には飛鳥時代に伝来し、法相宗と並んで奈良・南都六宗の一翼を担った三論宗。その後も日本の仏教思想の基盤を支え続けた教学を、法会記録に見る学僧たちの動態分析や、著者発見のものを含む文献の整理・復元等を通して、多角的に考察・解明する。
序説―三論学派と三論宗
第一部 日本三論宗に関する研究
第一章 日本への三論宗の伝来と受容
第一節 三論宗の伝来について
第二節 三論宗学系史に関する伝統説の成立―特に中国三論学派について
第二章 興福寺維摩会と諸宗
第一節 序
第二節 講師の所属寺院と宗派
第三節 維摩会と三論宗
第四節 結び
第三章 智光の撰述書について
第一節 問題の所在
第二節 智光の住処と呼称
第三節 撰述書の整理
第四節 安澄の引用する「述義」の検討
第五節 結語
第四章 安澄の引用する諸註釈書の研究
第一節 はじめに
第二節 安澄の周辺
第三節 引用書の概要と形態
第四節 古逸書について
第五節 おわりに/付表 安澄の引用書一覧
第二部 三論宗の文献研究
第一章 慧均『大乗四論玄義記』の研究
第一節 問題の所在―特に作者について
第二節 『大乗四論玄義記』の構成と基本的立場
第三節 三論教学における初章中仮義
第四節 仏性説の概要
第五節 「仏性義」の考察
第六節 『大乗四論玄義記』逸文の整理
第七節 百済撰述説と課題
第二章 『弥勒経遊意』の疑問点
第一節 問題の所在
第二節 全体の構成と主眼
第三節 吉蔵における『弥勒経』の扱い
第四節 仏滅年代等の記述について
第五節 用語の特徴―『四論玄義』との一致
第六節 『遊意』を参照している例
第七節 結論
第三章 『大品遊意』考
第一節 はじめに
第二節 内容構成
第三節 引用経論等―慧均との類似
第四節 学説の引用―慧均との相応
第五節 経題釈等の考察
第六節 結論
第四章 『大乗玄論』成立の諸問題
第一節 『大乗玄論』「八不義」の問題
第二節 「二諦義」との重複について
第三節 『中観論疏』との比較検討
第四節 『大乗玄論』全義科の疑問点
第五節 結論―仮説としての日本編纂説
第三部 大須文庫所蔵の三論宗文献
第一 均僧正『弥勒上下経遊意十重』
解題
弥勒上下経遊意十重
第二 香山宗『大乗三論師資伝』
解題
大乗三論師資伝
第三 実敏『二諦義私記』
解題
二諦義私記上
二諦義私記下
第四 観理『方言義私記』
解題
方言義私記端
方言義私記末
付録
三論宗関係典籍目録
第一部 日本三論宗に関する研究
第一章 日本への三論宗の伝来と受容
第一節 三論宗の伝来について
第二節 三論宗学系史に関する伝統説の成立―特に中国三論学派について
第二章 興福寺維摩会と諸宗
第一節 序
第二節 講師の所属寺院と宗派
第三節 維摩会と三論宗
第四節 結び
第三章 智光の撰述書について
第一節 問題の所在
第二節 智光の住処と呼称
第三節 撰述書の整理
第四節 安澄の引用する「述義」の検討
第五節 結語
第四章 安澄の引用する諸註釈書の研究
第一節 はじめに
第二節 安澄の周辺
第三節 引用書の概要と形態
第四節 古逸書について
第五節 おわりに/付表 安澄の引用書一覧
第二部 三論宗の文献研究
第一章 慧均『大乗四論玄義記』の研究
第一節 問題の所在―特に作者について
第二節 『大乗四論玄義記』の構成と基本的立場
第三節 三論教学における初章中仮義
第四節 仏性説の概要
第五節 「仏性義」の考察
第六節 『大乗四論玄義記』逸文の整理
第七節 百済撰述説と課題
第二章 『弥勒経遊意』の疑問点
第一節 問題の所在
第二節 全体の構成と主眼
第三節 吉蔵における『弥勒経』の扱い
第四節 仏滅年代等の記述について
第五節 用語の特徴―『四論玄義』との一致
第六節 『遊意』を参照している例
第七節 結論
第三章 『大品遊意』考
第一節 はじめに
第二節 内容構成
第三節 引用経論等―慧均との類似
第四節 学説の引用―慧均との相応
第五節 経題釈等の考察
第六節 結論
第四章 『大乗玄論』成立の諸問題
第一節 『大乗玄論』「八不義」の問題
第二節 「二諦義」との重複について
第三節 『中観論疏』との比較検討
第四節 『大乗玄論』全義科の疑問点
第五節 結論―仮説としての日本編纂説
第三部 大須文庫所蔵の三論宗文献
第一 均僧正『弥勒上下経遊意十重』
解題
弥勒上下経遊意十重
第二 香山宗『大乗三論師資伝』
解題
大乗三論師資伝
第三 実敏『二諦義私記』
解題
二諦義私記上
二諦義私記下
第四 観理『方言義私記』
解題
方言義私記端
方言義私記末
付録
三論宗関係典籍目録