親鸞が出遇った釈尊 【真宗文庫】

浄土思想の正意

著者 小川 一乗
出版社 東本願寺出版
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2017/07/31
ISBN 9784834105599
判型・ページ数 文庫・271ページ
定価 本体750円+税
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すべての存在は、他との関係においてのみ成り立っている。「私がいて、私が生きる」「私がいて、私が老いる」「私がいて、私が病む」「私がいて、私が死ぬ」のではない。もろもろの因縁のままに「生かされている私」がいるだけである。釈尊による覚りの原理、≪縁起の道理≫の発見とその展開とを分かりやすく跡づけながら、親鸞の浄土思想の中核へと導く。 ※2011年宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌記念出版として刊行された「シリーズ親鸞」第二巻『親鸞が出遇った釈尊』(筑摩書房刊)を文庫化。
はじめに 釈尊と親鸞

第一章 釈尊の問い―〈いのち〉とは何か
 一 〈いのち〉への問い
 二 〈いのち〉の行方を見失った私たち
 三 輪廻に束縛された〈いのち〉
第二章 釈尊の伝記における〈いのち〉への問い
 一 「唯我独尊」という誕生偈
 二 〈いのち〉は平等
 三 輪廻転生する〈いのち〉の解放を求めて
 四 仏陀の誕生
第三章 釈尊による〈いのち〉の見定め
 一 〈いのち〉への目覚め―縁起の道理
 二 涅槃寂静―〈いのち〉はゼロから生まれゼロに帰る
 三 浄土に生きる者となる
第四章 〈いのち〉は業縁のままに―釈尊の業報論
 一 縁起における因果関係
 二 自覚内容としての因果応報
 三 王舎城の悲劇―韋提希と阿闍世の救済
第五章 輪廻から解放された〈いのち〉―釈尊の往生論
 一 涅槃する〈いのち〉
 二 再生への願望
 三 仏国土へ往生する〈いのち〉
第六章 親鸞が出遇った釈尊
 一 本願と念仏
 二 念仏成仏―大乗のなかの至極

おわりに すべての人が仏陀となるために

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