小栗栖香頂の清末中国体験

近代日中仏教交流の開端

著者 陳 継東
出版社 山喜房佛書林
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2016/03/18
ISBN 9784796302678
判型・ページ数 A5・726ページ
定価 本体15,000円+税
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小栗栖香頂は1873年8月から一年間中国に滞在し、僧侶・文人・官僚・商人などと幅広く交遊した。そこで中国の宗教状況、仏教のあり方また中国の立ち遅れなどをつぶさに観察し、多くの筆談録と著作を著し、近代日中仏教交渉の発端となった。本書は香頂の中国での足跡をたどりながら、真宗の中国布教に対する思考と実践を探究する。資料編として、『北京紀事』の原本影印・翻刻・翻訳を収録する。
〈研究篇〉
緒論
 一 研究目的
 二 小栗栖香頂の人物像
 三 小栗栖香頂の著述
 四 『北京紀事』と『北京紀遊』
 五 本書の構成

第一章 旅と生活の足跡―幻想から現実へ
 第一節 上海の衝撃
 第二節 天津での動揺と決心
 第三節 都北京の姿
 第四節 生活者としてのまなざし
 第五節 北京語の学習

第二章 三国仏教共同体の構想―真宗の布教と中国仏教の改造
 第一節 他者としての中国仏教―『日中大叢林日課二十三問』
 第二節 真宗の中国布教戦略―『支那開宗見込』
 第三節 三国仏教同盟の夢―『北京護法論』
 第四節 親鸞の教えを中国で広める―『南京語説教』

結論

〈資料篇〉
凡例

Ⅰ『北京紀事』現代日本語訳
Ⅱ『北京紀事』整理本
Ⅲ『北京紀事』影印原本

附録 明治初年日本僧の中国語体験―成城大学教授 陳力衛

参考文献
あとがき

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