話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.10.31
大法輪 2016年1月号
1934年(昭和9年)、特定の宗派に偏らない仏教総合雑誌として創刊。 1月号の特集:浄土真宗への疑問と誤解を解く 「他力本願」は他人頼り?「悪人正機」悪い人ほど救われる?他の宗派には見られない浄土真宗の教義は、妻帯を実行した親鸞聖人の生涯もふめて、誤解されていることが少なくありません。今月号は日本最大の檀信徒(門徒)数で、京都の臣刹でもある東西2つの本願寺で有名な、浄土真宗の暦史や教え、葬儀・法事についての「疑問」「誤解」を解説します。
※版元様にて品切れです。
※版元様にて品切れです。
表紙「晨明」(春の院展)-西田俊英
扉絵-小泉元生
目次絵-吉崎道治
カラー口絵 長野県篠ノ井の古刹・金峯山長谷寺訪問-写真・文/棚澤幸夫
〈巻頭〉観世音菩薩(仏画)-仏師・仏絵師/松久宗琳佛所 所長 松久佳遊
〈法話〉今、仏教者は警告の法を人々に-宮城泰年
「平和」は武器よりはるかに強い「心の抑止力」をもたねば実現しない仏教者としての提言。
師・安田理深論 第四回~無窓について-本多弘之
唯識実践講座(九)─〈唯識〉の基本思想-横山紘一
漱石・明暗を行く─胃病死の謎を解く(十八)-山崎光夫
慈悲のかたち─仏教ボランティアを通して(24)-大菅俊幸
老子随想〈十七〉-蜂屋邦夫
エッセイ 私の「縁は異なもの」 パリ-太田治子
鉄笛
○アニメの聖地巡礼-竹田茂夫
○甲州訛り-渡辺房男
○元気の出る短歌-秋葉四郎
○私の学び・賢治と仏教-鶴田 静
特集=浄土真宗への疑問と誤解を解く
日本最大の檀信徒(門徒)数で、京都の巨刹でもある東西二つの本願寺で有名な、浄土真宗の歴史や教え、葬儀・法事・お勤めについての「疑問」と「誤解」を解明します。
〈法話〉親鸞の同朋精神に学ぶ ─ つながりを生きる-大谷大学名誉教授 安冨信哉
① 親鸞と浄土真宗の歴史についての疑問-直林不退
親鸞はどんな家系に生まれたのか?/なぜ比叡山にのぼったのか?/親鸞は幾たび結婚したのか?/なぜ親鸞は流罪になったのか?/なぜ関東に行ったのか?/なぜ二十四輩なのか?/なぜ親鸞は息子善鸞を義絶したのか?/晩年、弟子から金銭を送ってもらっていたのはなぜ?/親鸞と道元は出会っていたのか?/なぜ浄土真宗は天皇家と結びついたのか?/被差別部落になぜ浄土真宗の寺院が多いのか?
② 親鸞と浄土真宗の歴史についての誤解-武田未来雄
法然の教えを発展させたのが親鸞だ/親鸞の伝記については、真宗各派は同じ説で定まっている/親鸞は結婚したので仏教僧ではない/六角堂での夢告は真宗的には認めるべきではない/蓮如は真宗どの派も重んじている/蓮如は一向一揆を先導した/顕如は僧ではなく武将というべきだ/「歎異抄」は明治まで隠されていた
③ 教えについての疑問-藤丸智雄
浄土宗との教えの違いは?/真宗十派の違いは?/東西本願寺の宗風の違いは?/阿弥陀仏に救われるとはどういうことか?/阿弥陀如来はどこにいるのか?/念仏を称えるだけでいいのか?/浄土真宗はなぜ祈祷を否定するのか?/なぜ般若心経を唱えないのか?/「正信偈」をなぜよく読むのか?/なぜ「教行信証」を書いたのか?
④ 教えについての誤解-本多靜芳
念仏は、称えれば称えるほど救われる/臨終に念仏しないと救われない/浄土真宗は現世より死後のことを問題にしている/浄土とは死後の世界/阿弥陀如来だけが重要で、釈尊は重んじなくてよい/悪いことをしても救われるから、好きなだけ悪いことをしてもかまわない/「悪人こそ救われる」の悪人とは、犯罪者のこと/他力とは、何もしないこと/浄土に真仏土と化身土の優劣がある/浄土真宗は、自力門を「劣った教え」として否定する/浄土真宗は、現世利益を完全に否定する/浄土真宗は、戒律を「軽視」している/浄土真宗は、修行を「軽視」している
⑤ 葬儀・法事・日々のお勤めの疑問-義盛幸規
浄土真宗の葬儀の意味は?/浄土真宗で先祖供養をしないのはなぜか?/焼香作法にさまざまあるが、どれが正しいか?/葬儀で清めの塩を使わないのはなぜか?/日の吉凶・墓相・占いにとらわれないのはなぜか?/香典の表書は何と書くべきか?/葬儀や弔電で使ってはいけない言葉はあるのか?/浄土真宗の墓についてのタブーはあるのか?/位牌を用いないのはなぜか?/神棚を置かないのはなぜか?/浄土真宗の仏壇の特徴は?/仏壇に故人の写真を飾ってはいけないのはなぜか?/自分は真宗門徒だが、真宗十派のどこの門徒なのか?/浄土真宗の僧侶は有髪が普通だが、剃ってもいいのか?/浄土真宗の寺院建築の特徴は?/浄土真宗各派の最大の行事は何か?/御同朋・御同行とは?
⑥ 葬儀・法事・日々のお勤めの誤解-佐々木隆晃
法名と戒名は同じ。文字数が多いほど救われる/六字より十字。名号が違うと功徳も違う/本尊は名号よりも絵像、絵像よりも木像/本尊は阿弥陀如来像ならなんでもよい/真宗信者は神社に行ってはいけない/真宗信者もお守り・お札は持つほうがよい/浄土真宗ではお盆はしない
〈新連載〉異形の菩薩 行基(1)─序章文殊の化身-岳 真也
〈妙高・赤倉仏教紀行(下)〉河口慧海と赤倉温泉-奥山直司
あなたのための『修証義』入門(8)-大童法慧
道元の思想と書(23)-岩井孝樹
日蓮紀行(64)─弘安の役─身は此の難に値ふとも-福島泰樹
〈コラム仏心を問う⑬〉時節と因縁-形山睡峰
ほっと一息ブッダのことば⑥ 人に生まれるのは難しい-吉田真譽
夜郎自大の三十年─戦前日本を省みる-横田 喬
寺院消滅時代への提言② お寺と「死後事務委任契約」-田代尚嗣
〈短編小説〉花のなまえ(下)-三野 恵
〈まんが宮沢賢治シリーズ〉マリヴロンと少女-原作・宮沢賢治/作画・みつる
大法輪カルチャー講座
〈新連載〉如来の本願─『大無量寿経』の四十八願に学ぶ①-加来雄之
〈気まぐれシリーズ〉暮らしに生かす禅ライフのすすめ⑪-花岡博芳
ある少年通信兵の体験談 戦地に赴いたのは一六歳(中)-岸野亮哉
山頭火の風景 しんじつ一人として雨を観るひとり-版画と文・田主 誠
雑学から学ぶ仏教(66)明治維新に学ぶ⑤-瓜生 中
仏教なんでも相談室-鈴木永城
遍路で学ぶ生きる知恵(91)消える遍路宿-武田喜治
ドクターらく朝の「井戸端けんこう談義」(41)俺の目の黒いうちは-立川らく朝
〈大法輪アーカイブス〉『論語』心講(上)〈昭和32年11月号より〉-諸橋轍次
読者の頁
短歌-篠 弘
俳句-小川晴子
川柳-尾藤三柳
囲碁将棋公案-工藤紀夫/武市三郎
教界レンズ
編集後記
カット・さしえ-伊藤礼子/大野公実/悟東あすか/西谷昌久/橋本樸々/山中桃子/山本太郎
扉絵-小泉元生
目次絵-吉崎道治
カラー口絵 長野県篠ノ井の古刹・金峯山長谷寺訪問-写真・文/棚澤幸夫
〈巻頭〉観世音菩薩(仏画)-仏師・仏絵師/松久宗琳佛所 所長 松久佳遊
〈法話〉今、仏教者は警告の法を人々に-宮城泰年
「平和」は武器よりはるかに強い「心の抑止力」をもたねば実現しない仏教者としての提言。
師・安田理深論 第四回~無窓について-本多弘之
唯識実践講座(九)─〈唯識〉の基本思想-横山紘一
漱石・明暗を行く─胃病死の謎を解く(十八)-山崎光夫
慈悲のかたち─仏教ボランティアを通して(24)-大菅俊幸
老子随想〈十七〉-蜂屋邦夫
エッセイ 私の「縁は異なもの」 パリ-太田治子
鉄笛
○アニメの聖地巡礼-竹田茂夫
○甲州訛り-渡辺房男
○元気の出る短歌-秋葉四郎
○私の学び・賢治と仏教-鶴田 静
特集=浄土真宗への疑問と誤解を解く
日本最大の檀信徒(門徒)数で、京都の巨刹でもある東西二つの本願寺で有名な、浄土真宗の歴史や教え、葬儀・法事・お勤めについての「疑問」と「誤解」を解明します。
〈法話〉親鸞の同朋精神に学ぶ ─ つながりを生きる-大谷大学名誉教授 安冨信哉
① 親鸞と浄土真宗の歴史についての疑問-直林不退
親鸞はどんな家系に生まれたのか?/なぜ比叡山にのぼったのか?/親鸞は幾たび結婚したのか?/なぜ親鸞は流罪になったのか?/なぜ関東に行ったのか?/なぜ二十四輩なのか?/なぜ親鸞は息子善鸞を義絶したのか?/晩年、弟子から金銭を送ってもらっていたのはなぜ?/親鸞と道元は出会っていたのか?/なぜ浄土真宗は天皇家と結びついたのか?/被差別部落になぜ浄土真宗の寺院が多いのか?
② 親鸞と浄土真宗の歴史についての誤解-武田未来雄
法然の教えを発展させたのが親鸞だ/親鸞の伝記については、真宗各派は同じ説で定まっている/親鸞は結婚したので仏教僧ではない/六角堂での夢告は真宗的には認めるべきではない/蓮如は真宗どの派も重んじている/蓮如は一向一揆を先導した/顕如は僧ではなく武将というべきだ/「歎異抄」は明治まで隠されていた
③ 教えについての疑問-藤丸智雄
浄土宗との教えの違いは?/真宗十派の違いは?/東西本願寺の宗風の違いは?/阿弥陀仏に救われるとはどういうことか?/阿弥陀如来はどこにいるのか?/念仏を称えるだけでいいのか?/浄土真宗はなぜ祈祷を否定するのか?/なぜ般若心経を唱えないのか?/「正信偈」をなぜよく読むのか?/なぜ「教行信証」を書いたのか?
④ 教えについての誤解-本多靜芳
念仏は、称えれば称えるほど救われる/臨終に念仏しないと救われない/浄土真宗は現世より死後のことを問題にしている/浄土とは死後の世界/阿弥陀如来だけが重要で、釈尊は重んじなくてよい/悪いことをしても救われるから、好きなだけ悪いことをしてもかまわない/「悪人こそ救われる」の悪人とは、犯罪者のこと/他力とは、何もしないこと/浄土に真仏土と化身土の優劣がある/浄土真宗は、自力門を「劣った教え」として否定する/浄土真宗は、現世利益を完全に否定する/浄土真宗は、戒律を「軽視」している/浄土真宗は、修行を「軽視」している
⑤ 葬儀・法事・日々のお勤めの疑問-義盛幸規
浄土真宗の葬儀の意味は?/浄土真宗で先祖供養をしないのはなぜか?/焼香作法にさまざまあるが、どれが正しいか?/葬儀で清めの塩を使わないのはなぜか?/日の吉凶・墓相・占いにとらわれないのはなぜか?/香典の表書は何と書くべきか?/葬儀や弔電で使ってはいけない言葉はあるのか?/浄土真宗の墓についてのタブーはあるのか?/位牌を用いないのはなぜか?/神棚を置かないのはなぜか?/浄土真宗の仏壇の特徴は?/仏壇に故人の写真を飾ってはいけないのはなぜか?/自分は真宗門徒だが、真宗十派のどこの門徒なのか?/浄土真宗の僧侶は有髪が普通だが、剃ってもいいのか?/浄土真宗の寺院建築の特徴は?/浄土真宗各派の最大の行事は何か?/御同朋・御同行とは?
⑥ 葬儀・法事・日々のお勤めの誤解-佐々木隆晃
法名と戒名は同じ。文字数が多いほど救われる/六字より十字。名号が違うと功徳も違う/本尊は名号よりも絵像、絵像よりも木像/本尊は阿弥陀如来像ならなんでもよい/真宗信者は神社に行ってはいけない/真宗信者もお守り・お札は持つほうがよい/浄土真宗ではお盆はしない
〈新連載〉異形の菩薩 行基(1)─序章文殊の化身-岳 真也
〈妙高・赤倉仏教紀行(下)〉河口慧海と赤倉温泉-奥山直司
あなたのための『修証義』入門(8)-大童法慧
道元の思想と書(23)-岩井孝樹
日蓮紀行(64)─弘安の役─身は此の難に値ふとも-福島泰樹
〈コラム仏心を問う⑬〉時節と因縁-形山睡峰
ほっと一息ブッダのことば⑥ 人に生まれるのは難しい-吉田真譽
夜郎自大の三十年─戦前日本を省みる-横田 喬
寺院消滅時代への提言② お寺と「死後事務委任契約」-田代尚嗣
〈短編小説〉花のなまえ(下)-三野 恵
〈まんが宮沢賢治シリーズ〉マリヴロンと少女-原作・宮沢賢治/作画・みつる
大法輪カルチャー講座
〈新連載〉如来の本願─『大無量寿経』の四十八願に学ぶ①-加来雄之
〈気まぐれシリーズ〉暮らしに生かす禅ライフのすすめ⑪-花岡博芳
ある少年通信兵の体験談 戦地に赴いたのは一六歳(中)-岸野亮哉
山頭火の風景 しんじつ一人として雨を観るひとり-版画と文・田主 誠
雑学から学ぶ仏教(66)明治維新に学ぶ⑤-瓜生 中
仏教なんでも相談室-鈴木永城
遍路で学ぶ生きる知恵(91)消える遍路宿-武田喜治
ドクターらく朝の「井戸端けんこう談義」(41)俺の目の黒いうちは-立川らく朝
〈大法輪アーカイブス〉『論語』心講(上)〈昭和32年11月号より〉-諸橋轍次
読者の頁
短歌-篠 弘
俳句-小川晴子
川柳-尾藤三柳
囲碁将棋公案-工藤紀夫/武市三郎
教界レンズ
編集後記
カット・さしえ-伊藤礼子/大野公実/悟東あすか/西谷昌久/橋本樸々/山中桃子/山本太郎