浄土真宗の儀式の源流 法事讃を読む

著者 竹中 智秀
出版社 東本願寺出版
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2014/09/01
ISBN 9784834104875
判型・ページ数 A5・155ページ
定価 本体1,400円+税
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善導大師の『法事讃』を読み解いていく中で浄土真宗における儀式にこめられた願いをたずねていく。儀式について教学の面からアプローチした仏教書の中でも珍しい内容で、学習会におすすめの一書。
一   はじめに
  1 追善としての仏事ー無常講の伝統
  2 報恩としての仏事ー念仏相続の伝統
  3 法然上人・親鸞聖人にとっての『法事讃』

二   『法事讃』の世界
  1 なぜ『法事讃』はつくられたのか
  2 浄土の体験を願って
  3 親鸞聖人にとっての『阿弥陀経』
  4 「慇懃念仏付属章」と念仏相続

三   『法事讃』上巻を開く
  1 我々を魔から護る護会衆たちー請護会衆
  2 なぜ、法事を勤めるのかー法事大綱
      六道輪廻を厭い浄土往生を願う
      罪としての六道と罰としての六道
  3 召請人と和讃人と大衆ー略請三宝
  4 譏嫌を絶ち憂悩を離れるー広請三宝
  5 行道と懺悔ー前行道、前懺悔
  6 『法事讃』上巻の総括

四   『法事讃』下巻を開くー「転経」の世界 その一
  1 蓮如上人と『法事讃』ー第一段
  2 善導の浄土観
      自然はすなわちこれ弥陀の国なりー第六段
      極楽無為涅槃界なりー第九段
  3 慇懃念仏付属ー第十七段
  4 三往生の展開

五   『法事讃』下巻を開くー「転経」の世界 その二
  1 入文と讃文について
  2 『法事讃』と親鸞聖人の御和讃
  3 「転経」後の懺悔と行道
       施主の恩徳を謝して
       浄土での再会を約して
  4 「浄土聞きがたくしていますでに聞けり」のよろこび
  5 三経と三願と三機と三往生

六   法事の永式を願って
  1 『法事讃』の構造
  2 なぜ、『阿弥陀経』なのか
       欣求妙境を示すゆえに
       廃立の正意を示すゆえに
       出世の本懐を示すゆえにー正像末史観と本願史観
  3 『法事讃』を貫く願い
       自他の願生を勧めて
       施主の恩徳に報いて
       法事の永式を願って

あとがき

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