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縁起する親鸞思想

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著者	徳岡秀雄著
出版社	平楽寺書店
ジャンル	日本仏教 > 真宗系
出版年月日	2014/08/01
ISBN	9784831311191
判型・ページ数	B6・243ページ
定価	本体2,500円＋税
在庫	お取り寄せ

この本の内容

仏教の根本は、縁起的「視点」。縁起という認識枠組・思考「形式」に即しつつ、自由に「内容」を展開してきた。親鸞思想は仏教といえるのか、との疑問にも答えるべく、縁起思想は釈尊に始まり親鸞で完結する、と見なす仏教通史の試み。

第一部　　　縁起思想の発展
　　第一章　　縁起論とフイードバック論
　　　　　第一節　　ピラミッド(タテ)とサークル(ヨコ)
　　　　　第二節　　フィードバック論と縁起論との異同
　　第二章　　「生・仏」縁起思想の展開
　　　　　第一節　　思想「形式」と仏性
　　　　　第二節　　衆生と仏との乖離
　　第三章　　初期の縁起論
　　　　　第一節　　釈尊と原始仏教
　　　　　第二節　　十二支縁起説
　　　　　第三節　　哲学化する部派仏教
　　　　　第四節　　業感縁起説
　　第四章　　縁起論の完成
　　　　　第一節　　龍樹の「蘆束」縁起説
　　　　　第二節　　ポジティブ・フィードバック論としての阿頼耶識縁起説
　　第五章　　大乗仏教の縁起論
　　　　　第一節　　利他精神と悉有仏性
　　　　　第二節　　真如縁起説
　　　　　第三節　　法界縁起説
　　第六章　　自証教から救済教へ
　　　　　第一節　　「悟り」から「救い」へ
　　　　　第二節　　聖者→凡夫→悪人

第二部　　　『教行信証』に聞く
　　第一章　　「生・仏」縁起思想の体現
　　　　　第一節　　救われた親鸞
　　　　　第二節　　真実の教え・『無量寿経』
　　　　　第三節　　『教行信証』とは
　　第二章　　縁起する浄土
　　　　　第一節　　真仏土(浄土)縁起説
　　　　　第二節　　救いのメカニズム
　　　　　第三節　　浄土は厳存する
　　　　　第四節　　「大船に乗って」山脈を横切る
　　第三章　　どうすれば往生・成仏できるのか
　　　　　第一節　　南無阿弥陀仏の喚び声
　　　　　第二節　　喚び声が口に移った大「行」
　　第四章　　誰が往生・成仏できるのか
　　　　　第一節　　仏教上の悪人
　　　　　第二節　　慚愧させて、皆往生させて下さるー深信縁起説
　　第五章　　結びに代えてー仏性論争・再考
　　　　　第一節　　空華学派と石泉学派
　　　　　第二節　　ゼロ・劫・満数
　　　　　第三節　　「悉皆成仏」こそが
引用・参考文献