行基 【ミネルヴァ日本評伝選】

文殊師利菩薩の反化なり

著者 吉田 靖雄
出版社 ミネルヴァ書房
ジャンル 日本仏教 > 奈良仏教系
出版年月日 2013/02/20
ISBN 9784623066018
判型・ページ数 B6・272ページ
定価 本体3,000円+税
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行基(668~749)奈良時代薬師寺の僧侶。 和泉国の出身。民衆寺院・布施屋の建立など教化活動や、橋・ため池を造るなどの民衆福利の事業に取り組む。朝廷は行基集団を危険視して弾圧を加えたが、のち容認し大僧正に抜擢した。畿内に残る寺院や伝承、ため池などの調査結果を丁寧に踏まえ、行基の足跡に迫る。
第一章 若き日の修行と修学
 1 行基の出自
 2 得度と受戒
 3 慶雲元年(七〇四)までの山林修行(三十七歳まで)
 4 飛鳥寺(法興寺・元興寺)入寺と修学

第二章 苦悩と思索の日々
 1 慶雲元年(七〇四)の帰郷(三十七歳)
 2 三階宗とのめぐりあい
 3 慶雲二年(七〇五)大修恵院の創建(三十八歳)
 4 大和における看病と思索(三十八歳~四十五歳)

第三章 活動の活発化と国家の弾圧
 1 布教の開始 思索から行動へ(四十九歳)
 2 養老元年(七一七)の抑圧(五十歳)
 3 養老元年の抑圧と中国反乱教徒との関係
 4 養老六年(七二二)七月の禁令と行基
 5 行基の帰郷と建立寺院(五十五歳~六十歳)

第四章 活動の高潮と有力者の庇護
 1 天平二年(七三〇)・三年の活動の高潮(六十三歳から六十四歳)
 2 天平三年(七三一)の諸院と施設
 3 藤原四子政権下の活動(六十四歳~七十歳)
 4 橘諸兄政権下の活動(七十三歳~八十二歳)

第五章 行基流仏教の国家的承認
 1 八世紀の難波と瀬戸内漕運 行基の諸施設と関連して
 2 行基の死(八十二歳)
 3 行基没後の顕彰

第六章 行基の思想と現代の行基伝承
 1 行基の思想基盤
 2 行基の教化と菩薩戒
 3 行基と塔婆信仰
 4 行基と神祗信仰 特に伊勢信仰について
 5 行基墓所の発掘
 6 現代に増幅する行基伝承・行基信仰

付表・付図
参考文献一覧
あとがき
行基略年譜
人名・事項索引

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