新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
中世日本の仏教とジェンダー 真宗教団・肉食夫帯の坊守史論
真宗のジェンダー構造、特に宗祖親鸞とその家族・集団が位置した「坊守」を中心に据え、教団形成期から南北朝・室町にかけて真宗における「女性と仏教」を視座に真宗史の再構築に挑む。
まえがき――「本書」の構成への釈明として
序 論 本書成立の風景と背景
1 一九七八年の風景・鎌倉新仏教中心史観の蹉跌
――笠原一男『女人往生思想の系譜』の風景から
2 一九八四年の風景・研究史の原点へ
――法然の「女人往生」への発言、何が議論になったのか
3 一九九一年の風景・研究史の中へ
――親鸞の性差別から「坊守縁起」の発見へ
第一部 「大谷一流」の周縁をめぐって
1 「大谷一流」の周縁をめぐって
――ゆるやかなジェンダー教団・真宗
2 親鸞の結婚説話「坊守縁起」の世界
――夫と妻・坊主と坊守の宗教活動
3 親鸞・恵信尼の念仏キャラバン
――夫と妻が行う「家族連れ」の宗教活動
4 中世仏教思想における親鸞の位相
――「僧のイエ」形成の宗教的前提として
5 「肉食夫帯の尼」の原影としての恵信尼
――恵信尼の生活・信心・宗教活動
第二部 中世真宗史における女性の属性
6 試論・覚信尼本願寺教団
――「肉食夫帯の比丘尼」の宗教活動として
7 絵系図の成立と仏光寺・了明尼教団
8 「坊守」の寺院・教団への内在化の淵源
――蓮如教団における女性の地位と役割
9 本願寺へ嫁いだ女性たち
――蓮如の妻たちをめぐりて
10 戦国期真宗における尼の諸相
――在家尼・後家尼・臨終出家
あとがき
序 論 本書成立の風景と背景
1 一九七八年の風景・鎌倉新仏教中心史観の蹉跌
――笠原一男『女人往生思想の系譜』の風景から
2 一九八四年の風景・研究史の原点へ
――法然の「女人往生」への発言、何が議論になったのか
3 一九九一年の風景・研究史の中へ
――親鸞の性差別から「坊守縁起」の発見へ
第一部 「大谷一流」の周縁をめぐって
1 「大谷一流」の周縁をめぐって
――ゆるやかなジェンダー教団・真宗
2 親鸞の結婚説話「坊守縁起」の世界
――夫と妻・坊主と坊守の宗教活動
3 親鸞・恵信尼の念仏キャラバン
――夫と妻が行う「家族連れ」の宗教活動
4 中世仏教思想における親鸞の位相
――「僧のイエ」形成の宗教的前提として
5 「肉食夫帯の尼」の原影としての恵信尼
――恵信尼の生活・信心・宗教活動
第二部 中世真宗史における女性の属性
6 試論・覚信尼本願寺教団
――「肉食夫帯の比丘尼」の宗教活動として
7 絵系図の成立と仏光寺・了明尼教団
8 「坊守」の寺院・教団への内在化の淵源
――蓮如教団における女性の地位と役割
9 本願寺へ嫁いだ女性たち
――蓮如の妻たちをめぐりて
10 戦国期真宗における尼の諸相
――在家尼・後家尼・臨終出家
あとがき