空の思想史 【講談社学術文庫】

原始仏教から日本近代へ

著者 立川 武蔵
出版社 講談社
ジャンル 哲学・思想 > 仏教哲学・思想
シリーズ 講談社学術文庫
出版年月日 2003/06/01
ISBN 9784061596009
判型・ページ数 文庫・340ページ
定価 本体1,100円+税
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一切は空である。神も世界も私すらも実在しない。インド仏教がその核心として生んだ「空の思想」は絶対の否定の果てに、一切の聖なる甦りを目指す。やがてこの全否定の思考は、チベット・中国・日本への仏教東漸の中で、「世界を生み出す無」「真理としての空」という肯定色を強めていく。アジアで花開いたラディカリズムの深い変容を追う二千年史。
第1章 世界宗教と空
第2章 ヒンドゥー哲学と空思想
第3章 インド仏教の空思想
第4章 インド仏教における空(1)――原始仏教
第5章 インド仏教における空(2)――初期大乗仏教
第6章 空と否定――否定における領域の問題
第7章 空と自性
第8章 空と論理
第9章 後期インド仏教と空
第10章 チベット仏教における空
第11章 中国仏教における空(1)――天台仏教
第12章 中国仏教における空(2)――華厳仏教と禅
第13章 日本仏教における空(1)――最澄と空海
第14章 日本仏教における空(2)――仏教の近代化
第15章 空思想の現在

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