新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
近代の労働観 【岩波新書 新赤版584】
一日のかなりの時間をわれわれは労働に費やす。近代以降、労働には喜びが内在し、働くことが人間の本質であると考えられてきた。しかし、労働の喜びとは他者から承認されたいという欲望が充足されるときである。承認を求める欲望は人間を熾烈な競争へと駆り立てる。労働中心主義文明からの転換を、近代の労働観の検討から提起する。(前書より)
第一章 アルカイックの労働経験
一 古代ギリシアの労働観
二 アルカイックな社会の労働観
第二章 初期近代の宗教倫理と労働
一 貧民の監禁と教育
二 「貧しい人々」と「人間の屑」
三 禁欲の強制
第三章 現代の労働経験
一 労働者の証言
二 ドマンの解釈と「労働の喜び」論
三 機械化への期待
四 労働の細分化と喜びの消滅
第四章 労働と対他欲望
一 対他欲望
二 承認欲望のメカニズム
三 労働の記号化
第五章 労働文明の転換
一 余暇の無為から多忙な勤勉へ
二 勤勉労働への懐疑
三 承認と正義
参考文献
あとがき
一 古代ギリシアの労働観
二 アルカイックな社会の労働観
第二章 初期近代の宗教倫理と労働
一 貧民の監禁と教育
二 「貧しい人々」と「人間の屑」
三 禁欲の強制
第三章 現代の労働経験
一 労働者の証言
二 ドマンの解釈と「労働の喜び」論
三 機械化への期待
四 労働の細分化と喜びの消滅
第四章 労働と対他欲望
一 対他欲望
二 承認欲望のメカニズム
三 労働の記号化
第五章 労働文明の転換
一 余暇の無為から多忙な勤勉へ
二 勤勉労働への懐疑
三 承認と正義
参考文献
あとがき