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初期無量寿経の研究

〈初期無量寿経〉の形成過程、思想体系などを考究し、視覚的展開を視野に阿弥陀仏像の誕生背景や図像モチーフを解明する総合的研究。

著者 壬生 泰紀
出版社 法藏館
ジャンル 各地域仏教 > インド・チベット
経典・聖典(学術的)
出版年月日 2021/02/25
ISBN 9784831863898
判型・ページ数 A5・512ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 在庫あり
最初期の無量寿経の形成過程、思想体系、他経典との思想的交渉などを考究するとともに、その視覚的な展開を視野に、阿弥陀仏像誕生の背景や関連図像のモチーフを解明。多角的アプローチによる〈初期無量寿経〉の総合的研究。
凡例および略号一覧
凡  例
略号一覧

序 章
第一節 はじめに
第二節 本書の目的
第三節 研究史概観
第四節 本書の研究方法
第五節 本書の構成

第一部 〈初期無量寿経〉の形成過程とその思想

第一章 現存資料と想定方法――予備的考察――
第一節 はじめに
第二節 〈無量寿経〉の現存資料
第三節 〈阿弥陀経〉の現存資料
第四節 〈初期無量寿経〉について
第五節 おわりに

第二章 形成過程
第一節 問題の所在
第二節 『大阿弥陀経』の構成要素
第三節 往生思想
第四節 阿弥陀仏の徳性
第五節 〈無量寿経〉の題名
第六節 「三毒・五悪段」の問題
第七節 小  結

第三章 阿弥陀仏観
第一節 問題の所在
第二節 阿弥陀仏の徳性
第三節 法蔵菩薩の誓願に見られる光明と名号
第四節 光明と名号による衆生救済
第五節 「阿弥陀仏国土の顕現」に見られる衆生救済
第六節 『無量寿経』以降の展開
第七節 小  結

第四章 往生思想
第一節 問題の所在
第二節 〈初期無量寿経〉の善男子・善女人の定義
第三節 「生因願」に見られる善男子・善女人
第四節 「三輩段」に見られる善男子・善女人
第五節 「光明讃歎」に見られる善男子・善女人
第六節 願生者としての善男子・善女人
第七節 疑念を懐く願生者の往生
第八節 疑念の除去
第九節 残りの「生因願」について
第十節 小  結

第五章 阿弥陀仏国土観
第一節 問題の所在
第二節 〈無量寿経〉〈阿弥陀経〉所説の用例
第三節 〈無量寿経〉所説の極楽
第四節 〈無量寿経〉の題名
第五節 〈初期無量寿経〉の古層部分の用例
第六節 〈阿弥陀経〉との関係
第七節 小  結

第六章 〈無量寿経〉と〈悲華経〉
第一節 〈悲華経〉について
第二節 〈無量寿経〉と〈悲華経〉をめぐる研究史
第三節 阿弥陀三尊観の変遷
第四節 釈尊観の変遷
第五節 小  結

第二部 〈初期無量寿経〉の視覚化とその展開

第七章 阿弥陀仏像誕生の背景
第一節 はじめに
第二節 阿弥陀仏信仰と北西インド
第三節 インドにおける阿弥陀仏像
第四節 〈初期無量寿経〉の視覚的側面
第五節 阿弥陀仏と仏像制作
第六節 おわりに

第八章 リングリング美術館所蔵の仏三尊像
第一節 問題の所在
第二節 ガンダーラにおける仏三尊像
第三節 研究史概観
第四節 amṛta / amata について
第五節 〈無量寿経〉所説の阿弥陀三尊形式
第六節 〈初期無量寿経〉所説の阿弥陀仏とAmṛtābha
第七節 大勢至菩薩とブラフマー
第八節 小  結

第九章 ラホール博物館所蔵のモハマッド・ナリー出土仏説法図
第一節 問題の所在
第二節 ガンダーラにおける複合型浮彫
第三節 研究史概観
第四節 「大乗的仏陀の神変」説と「阿弥陀仏国土」説の問題点
第五節 〈初期無量寿経〉所説の「阿弥陀仏国土の顕現」
第六節 「阿弥陀仏国土」説で問題となる図像
第七節 小  結

第十章 『観無量寿経』所説の観仏思想の形成
第一節 問題の所在
第二節 研究史概観
第三節 〈初期無量寿経〉に見られる問題意識
第四節 観想法を説く目的
第五節 普観想の源流
第六節 小  結

終 章
第一節 各章の総括
第二節 〈初期無量寿経〉
第三節 課題と展望

資料 阿弥陀仏の光明と寿命について

参考文献一覧
図版一覧
あとがき
索  引
英文目次

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