分析形而上学の最前線

人、運命、死、真理

著者 森田 邦久 編著
柏端 達也 編著
横路 佳幸
後藤 真理子
大畑 浩志
佐々木 渉
吉沢 文武
高取 正大
北村 直彰
出版社 春秋社
ジャンル 哲学・思想
出版年月日 2024/11/25
ISBN 9784393322321
判型・ページ数 4-6・418ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
人はどのような存在か、運命は決定しているのか、死はいつ悪なのか、真理を決めるものは何か。誰もが関心を持つ四つのテーマについて、相異なる立場の研究者が立論し、お互いの論文にコメント、さらに再反論するという新しい形式のエキサンティングな論文集。
はじめに――本書の趣旨  森田邦久

I 人の形而上学
序論
 人の形而上学――その略史  横路佳幸
本論1
 私たちは単純な実体である――ロウの非デカルト的実体二元論について  後藤真理子
後藤論文へのコメント
 外延性・身体化・原初性  横路佳幸
本論2
 私たちは複合的な実体である  横路佳幸
横路論文へのコメント
 循環性と道徳的要素の存在  後藤真理子
後藤のコメントへのリプライ
 「私」の分裂と人の存在意義を考える  横路佳幸

II 運命の形而上学
序論
 決定論とは何か  大畑浩志
本論1
 このもの主義と時間の非対称性  大畑浩志
大畑論文へのコメント
 「非対称性を導く原理」を探究するとはそもそもどういうことか  森田邦久
森田のコメントへのリプライ
 未来の開放性に関する二つの問い  大畑浩志
本論2
 未来が開いていないことの論理的証明  森田邦久
森田論文へのコメント
 未来が開かれている(かもしれない)ことの論理的証明  大畑浩志
大畑のコメントへのリプライ
 開いた未来の不可能性の論証  森田邦久

III 死の形而上学
序論
 死はいつ悪いのか  佐々木渉
本論1
 死は死後に悪い――死後説の擁護  吉沢文武
吉沢論文へのコメント
 死後説は擁護されたか  佐々木渉
佐々木のコメントへのリプライ
 死者にとっての福利  吉沢文武
本論2
死は死後に悪いのではない  佐々木渉
佐々木論文へのコメント
 死後説の自然さ  吉沢文武
吉沢のコメントへのリプライ
 死後説に残る不満  佐々木渉

IV 真理の形而上学
序論
 〈真にするもの〉の理論の概説  高取正大
本論1
 〈真にするもの〉原理ともの存在論的描像  高取正大
高取論文へのコメント
 〈真にするもの〉原理の正当化の背後を探る  北村直彰
北村のコメントへのリプライ
 素朴なもの存在論的描像を巡って  高取正大
本論2
 〈真にするもの〉原理はいかにして正当化されるべきか  北村直彰
北村論文へのコメント
 倹約性の観点に基づく〈真にするもの〉原理の正当化はどれくらい説得的か  高取正大
高取のコメントへのリプライ
 〈真にするもの〉原理の正当化戦略の眼目  北村直彰

おわりに――本書の構成と概要  柏端達也

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