話題の本【書評】(2024年9月~) - 2025.08.18
「お迎え」の思想
極楽浄土への往き方
しかし、近代以降の日本は、科学の発展や西洋文化の浸透により、浄土教への信仰心や信頼感が揺らいでいった。現代を生きる私たちは、死んでもお迎えはこない、お迎えの思想は信じない、という現実的な認識になっているのではないだろうか?
本書では、お迎えの信仰の起源から衰退した経緯、他宗教との死後の世界の違いを考察していく。「お迎え」を説明するには切っても切り離せない、「死」という重たいテーマをも調和させる著者ならではのユーモアを交えた文章が特徴的。極楽浄土への行き方を、「仏さまが出迎えてくださる」という視点で解説する浄土教入門書。
第一章「考えるな!」
第二章 浄土の誕生
第三章 浄土の存在意義
第四章 極楽浄土の本質
第五章 浄土への往きかた
エピローグ