中世寺院のネットワーク

文書・記録と聖教から

著者 永村 眞
出版社 吉川弘文館
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2025/01/01
ISBN 9784642029940
判型・ページ数 A5・394ページ
定価 本体5,200円+税
在庫 在庫あり
師から弟子への仏法伝授、寺院経営や財産管理にともなう教団形成、本山と末寺のまとまり、修学活動、源頼朝・足利尊氏・豊臣秀吉ら施政者による外護…。中世の寺院をとりまいて、さまざまなネットワークが存在した。人と人との交流、それらを組み込んだ組織間のつながりなどを描き、日本仏教を存続させ発展を支えてきた具体的な姿と役割に迫る。
はじめに

Ⅰ 中世の寺院と寺僧
 一章 源頼朝と重源上人―僧俗の思惑―
 二章 円照と凝然―諸宗兼学―
 三章 慈猛と審海―戒律と真言―
 四章 劔阿と湛睿―律院の修学―
 五章 賢俊と尊氏―出家の忠節―
 
Ⅱ 密教の伝授と法流
 一章 空海と最澄―密教の請来―
 二章 勝覚と定海―密教法流の相承―
 三章 憲深と頼瑜―密教教学の再検討―
 四章 後宇多法皇と報恩院憲淳―真言密教への傾倒のなかで―
 五章 三宝院満済と報恩院隆源―三宝院流の復活―
 六章 三宝院義演と豊臣秀吉―醍醐寺の再興―

Ⅲ 浄土宗の展開
 一章 法然と親鸞―浄土教から浄土宗へ―
 二章 親鸞と良忠―東国の「浄土宗」―
 三章 真仏と顕智―真宗高田門徒の発展―
 四章 聖冏と聖聡―浄土宗教団の成立―
 五章 蓮如と真慧―真宗教団の分裂―
 六章 顕如と秀吉―本願寺と石山合戦―

おわりに

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