歎異抄に学ぶ

人間そのものからの解放

「信ずる」とはどういうことか?『歎異抄』に記された言葉を読み解き、現代に生きる我々に、人間とは、信仰とは何かを語りかける。

著者 神戸 和麿
出版社 法藏館
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2019/03/02
ISBN 9784831877253
判型・ページ数 4-6・293ページ
定価 本体3,200円+税
在庫 在庫あり
人間とは何か、「信ずる」とはどういうことか?
『歎異抄』の後半、歎異篇八章を通して現代の我々に語りかける一冊。

本書は、月刊『同朋』の連載をもととして刊行。
前半の師訓篇は『歎異抄に聴く―本願の生活者―』として刊行されています。
はじめに……渡邉晃純

誓願・名号の不思議――報土往生〈第十一章〉
  歎異の精神
  大悲の誓願――報土往生
  願生の道――如所有と尽所有

誓願・名号の不思議――本願に相応して〈第十一章〉
  信仰の意識・目覚め
  本願に相応して――他力をたのむ

誓願・名号の不思議――念仏をも自行になす〈第十一章〉
  賢きおもい
  念仏をも自行となす

誓願・名号の不思議――果遂のちかい〈第十一章〉
  如来選択の願心
  人間的関心からの仏法
  果遂のちかい

本願を信じ、念仏をもうす〈第十二章〉
  聖教の本意――人間の食物
  仏の智慧に呼びさまされて――本願をむねとす
  本願に生きる――むなしくすぎず

本願に生きる――善悪・浄穢を超えて〈第十二章〉
  お聖教に学ぶ――何を学ぶのか
  浄土宗の独立――法然の仏教運動
  念仏の道――善悪と貴賤思想

本願と宿業〈第十三章〉
  親鸞と唯円の対話
  本願をうたがう――善悪の宿業
  自己とは何か
  真如の道理と宿業
  人間――善悪の宿業
  深く自身を信ず――機の深信
  仏願力に乗じて定んで往生をう
  法蔵菩薩の修行

念仏往生の利益〈第十四章〉
  念仏の菩提樹
  命終の時に臨みて――死への不安
  病悩苦痛の中で――満之と子規
  「生きる」ということ
  念仏は滅罪のことか
  他力の信心――正定聚の機

浄土真宗〈第十五章〉
  真宗の歴史観
  教行証――浄土・聖道の別
  仏道の行
  弥陀成仏
  易行の道
  生死の苦海をわたり

弥陀の智慧をたまわりて――ひとたびの回心〈第十六章〉
  道を求めて
  弥陀の智慧をたまわりて
  疑いと信

弥陀の智慧をたまわりて――柔和忍辱のこころ〈第十六章〉
  ひとのいのち
  摂取不捨の誓願
  柔和忍辱のこころ

辺地の往生――信心の私化・私有〈第十七章〉
  報土と辺地
  本願の行信
  難信――信仰の歩み

施入物の多少――サンガの私化・私有〈第十八章〉
  「三宝」をはなれた道場
  無碍光如来に帰命す
  他力の信心

あとがき……市野智行
編集後記……藤村 潔

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