両界曼荼羅の源流

著者 田中 公明
出版社 春秋社
ジャンル 日本仏教 > 真言宗系(密教含む)
出版年月日 2020/03/20
ISBN 9784393112595
判型・ページ数 4-6・295ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
胎蔵・金剛界の両界曼荼羅の成立過程をインドに遡って解明。
あわせてインドの後期密教や日本で独自に発達した浄土や神道系の曼荼羅も紹介した、格好の曼荼羅の入門書。

2004年の『両界曼荼羅の誕生』を最新の画像と研究成果を反映させ大幅リニューアル。
プロローグ
第一章 両界曼荼羅の伝播
 1 青龍寺の出会い
 2 真言八祖と両界曼荼羅の伝持
 3 天台密教の相承系譜
第二章 曼荼羅のあけぼの
 1 仏像不表現の時代
 2 仏伝図と印(ムドラー)の成立
 3 他土仏信仰の成立
 4 『阿弥陀経』の六方段
 5 サーンチー大塔と『金光明経』
 6 ギャラスプルの四仏
 7 宇宙的ほとけ大日如来
 8 胎蔵・金剛界四仏の分化

第1部 胎蔵曼荼羅
第三章 三部の成立
 1 釈迦・観音・金剛手の三尊形式
 2 叙景曼荼羅の誕生
 3 観音三尊と蓮華部の展開
 4 夜叉神執金剛から金剛手菩薩へ
 5 文殊三尊と文殊五尊
 6 ナーシク(三部の展開)
 7 『??耶経』の曼荼羅(三部曼荼羅の発展)
第四章 八大菩薩
 1 善無畏三蔵とオリッサ
 2 胎蔵大日如来の発見
 3 ラトナギリ第四祠堂
 4 ラトナギリ胎蔵大日八大菩薩像
 5 ラリタギリの八大菩薩
 6 展開された曼荼羅(エローラ後期仏教窟)
 7 尊勝曼荼羅
 1 八大菩薩曼荼羅から胎蔵曼荼羅へ
第五章 胎蔵五仏の成立
 1 高野山根本大塔
 2 ウダヤギリ大塔
 2 ラングリーヒルの五仏
第六章 現図曼荼羅の成立
 1 胎蔵図像
 2 胎蔵旧図様
 3 完全なる左右相称性

第2部 金剛界曼荼羅
第七章 南天鉄塔の謎
 1 『金剛頂経』と金剛界曼荼羅
 2 龍猛と南天鉄塔
 3 アマラーヴァティーの大塔

第八章 三部から五部へ
 1 金剛界大日如来の誕生
 2 金剛界大日如来の作例
 3 金剛界大日三尊像(エローラ第一二窟)

第九章 教理命題の尊格化
 1 もう一つの八大菩薩
 2 『理趣経』説会曼荼羅
 3 十七清浄句と十七尊曼荼羅
 4 金剛薩?と四内供養像
 5 チベットの『理趣経』曼荼羅
第十章 五元論の完成
 1 曼荼羅と仏塔
 2 ジャジプルの四仏
 3 金剛界曼荼羅の拡大と縮小
 4 南天鉄塔の謎を解く
第十一章 両界曼荼羅の源流をチベットに訪ねる
 1 ラジャ寺とシャキュン寺の沿革
 2 ラジャの砂曼荼羅
 3 シャキュンの胎蔵曼荼羅
 4 おわりに

第3部 曼荼羅の日本的展開
第十二章 別尊曼荼羅の世界
 1 別尊曼荼羅とは何か?
 2 初期密教系の叙景曼荼羅
 3 胎蔵系の別尊曼荼羅
 4 金剛界系の別尊曼荼羅
 5 『理趣経』系の別尊曼荼羅
 6 その他の別尊曼荼羅
第十三章 浄土・法華系の曼荼羅
 1 叙景性の復活
 2 両部統合の試み
第十四章 神仏習合と修験道系の曼荼羅
 1 垂迹系の曼荼羅
 2 修験道系の曼荼羅

第4部 後期密教篇
第十五章 『秘密集会』の曼荼羅
第十六章 曼荼羅とコスモロジー
 1 『時輪タントラ』とは何か?
 2 曼荼羅とコスモロジーの統合
第十七章 CGを用いた曼荼羅の図像データベース
 1 はじめに
 2 チベットの曼荼羅のパターン類型
 3 内庭の塗り分けパターン
 4 CGによる曼荼羅の図像データベース

エピローグ
第十八章 空海とエミール・ギメの立体曼荼羅

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