身体と瞑想 【サンガジャパンvol.32】

著者 サンガジャパン編集部
出版社 サンガ
ジャンル 仏教関係雑誌
シリーズ サンガジャパン
出版年月日 2019/05/01
ISBN 978400000716X
判型・ページ数 A5・409ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 品切れ・重版未定
仏教は「心と身体は相互依存の関係にある」と考える。
Vi????a paccay? n?ma-r?pa?, n?ma-r?pa pacccay? vi????a?(S12-67)
識によって名色が生じる。名色によって識が生じる。(相応部因縁篇大品蘆束経)

心と身体が支えあっている関係においては、身体だけ、または、心だけに意識を向けることはできない。
身体の調子が悪ければ、心にも暗い影響を及ぼす。
また、心が良好であるならば、身体の調子もよくなってくる。

そのように切り離せない心と身体の関係のなかで、仏教は心を優先し、重視する。
身体は、心という精神的なエネルギーがなければ、ただの物体である。
身体を支配しているのも心であると考える。

そこで私たちが実践するべきことは、心を清らかにして、人格を完成させることである。
しかし私たちは、不安定な心を、どのように鍛え、整えればよいだろうか?
たとえば、怒りや不安や悲しみの感情に大きく振り回されているとき、その感情から簡単に逃れて、心を落ち着かせることはなかなか難しい。

心はとても脆弱だ。
その弱い心のトレーニング法として、仏教の瞑想実践がある。
瞑想実践では、身体を道具として使いながら、心の働きを厳密に観察する。
このとき身体と心の関係、なかんずく身体の役割とは何か。
本特集では、瞑想、禅、マインドフルネス、ヨーガなど、仏教を中心としつつ、そこから派生する幅広いジャンルに着目しながら、身体へ多角的にアプローチしていきたい。
●特集「身体と瞑想」
「「取る」は苦しみの道、「捨てる」は幸福の道」
アルボムッレ・スマナサーラ
「身体を整えることへの目覚め」 横田南嶺
「禅僧と医師、瞑想スクランブル」 横田南嶺×熊野宏昭
「ヨーガの息で観てみよう」塩澤賢一
「禅とヨガと身体」 藤田一照×綿本 彰
「まみれた自己から瞑想の深みへ」 綿本 彰
「ソマティック禅への誘い」藤田一照
「流転輪廻という混沌を体現する」 ビー・シェーラー/川本佳苗
「チャルーン・サティ(気づきの瞑想)実践者の瞑想と身体観」 浦崎雅代 
「日本伝統仏教者のためのマインドフルリトリート」アルボムッレ・スマナサーラ
「テーラワーダ仏教的身体との付き合い方」影山幸雄
「「人はなぜ瞑想するのか」人間の苦悩の本質とむきあう本」 三砂慶明
「山とマインドフルネス」 春山慶彦
●「「掃除」が繋ぐ仏教の未来」 松本紹圭
「誌上シンポジウム心理臨床と仏教 第1回」鮫島有理×井上ウィマラ 
16回「日本仏教は仏教なのか?」藤本晃

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