東アジア仏教史 【岩波新書 新赤版1758】

著者 石井 公成
出版社 岩波書店
ジャンル 各地域仏教 > 中国・朝鮮
シリーズ 岩波新書 新赤版
出版年月日 2019/02/20
ISBN 9784004317586
判型・ページ数 新書・278ページ
定価 本体880円+税
在庫 在庫あり
紀元前後、シルクロードをへて東アジアに伝えられた仏教は、西から東へ、また東から西へと相互交流・影響を重ねながら、各地で花ひらいた。国を越えて活躍する僧侶たちや、訳経のみならず漢字文化圏で独自に創りだされた経典、政治・社会・文化との関わりに着目し、二千年にわたる歩みをダイナミックにとらえる通史。
序 章――相互影響の東アジア仏教史
 1 釈尊観の変化と伝播のあり方
 2 漢字文化圏の仏教
 3 異文化との交渉

第一章 インド仏教とその伝播
 1 仏教の誕生
 2 釈尊入滅後のサンガ
 3 花開く大乗仏教
 4 大乗思想の展開
 5 西域と南海ルート

第二章 東アジア仏教の萌芽期
 1 中国への仏教伝来
 2 受容期の中国仏教
 3 鳩摩羅什による大乗仏教の主流化
 4 『涅槃経』の衝撃

第三章 廃仏と復興
 1 反発の高まり
 2 北魏の廃仏と擬経
 3 復興から繁栄へ
 4 南北朝後半期の仏教

第四章 中国仏教の確立と諸国の受容
 1 華北の禅宗と三階教
 2 江南の摂論・三論学派と天台宗
 3 北周の廃仏と隋の復興
 4 周辺諸国の展開

第五章 唐代仏教の全盛
 1 唐の仏教政策
 2 学派・宗派の盛衰
 3 禅宗の発展
 4 唐代文化への影響

第六章 東アジア仏教の定着
 1 ベトナムの禅宗流行
 2 統一新羅の仏教隆盛
 3 日本での受容と宗派の形成

第七章 禅宗の主流化と多様化する鎌倉仏教
 1 北宋・南宋と遼・金
 2 独立したベトナムの仏教
 3 高麗の仏教
 4 日本仏教の隆盛

第八章 近世の東アジア仏教
 1 明清期の衰退と復興
 2 ベトナム
 3 李氏朝鮮
 4 南北朝から江戸の日本

おわりに――近代仏教への道

あとがき
参考文献――東アジア仏教史を学ぶ人のために

索引(仏名・神名・人名)

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