真宗僧伽論-正信偈をとおして-

著者 安冨 信哉
出版社 東本願寺出版
ジャンル 日本仏教 > 真宗系
出版年月日 2018/11/28
ISBN 9784834105964
判型・ページ数 B6・163ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 お取り寄せ
念仏の教えを聞く者に、どのような共同体が開かれるのか。

親鸞聖人がつくり、蓮如上人が真宗門徒のお勤めとして定着させた「正信偈」をとおして、浄土真宗の歴史をひもとき、真宗における僧(さん)伽(が)とは何かを問う一冊。
第一章 正信の伝統
 僧伽
 「正信偈」の題目
 僧伽の歌
 東国と在地信仰
 伝統の正信
 仏法再興の志願
 真宗への原点回帰
 信仰告白共同体
 われらの地平

第二章 帰敬
 偈頌の歴史的伝統
 「正信偈」の組織
 帰依三宝
 三帰依文
 親鸞の名号釈
 南無阿弥陀仏の誕生
 言葉となった仏
 僧伽を開く言葉
 いのちに帰る

第三章 阿弥陀仏とその浄土
 海と群萌
 二つの海
 真仏土の成就
 僧伽の現前
 光明と名号
 聖徳太子
 浄土の世界
 出世本懐
 僧伽的人間

第四章 親鸞の仏教史観
 七高僧
 親鸞の歴史意識―末法の自覚
 末法の内在化
 歴史
 念仏の僧伽の歴史的展開
 曽我量深の仏教史観―『七祖教系論』
 『親鸞の仏教史観』
 歴史をどう考えるか

第五章 僧伽
 世俗的価値優先の時代
 相対的価値観から絶対的価値観へ
 親鸞における伝統への帰入
 歴史への発遣
 『選択集』と親鸞聖人
 浄土真宗物語としての「正信偈」
 僧伽的人間の誕生/僧伽の祈り

「正信念仏偈」全文・書き下し

あとがき

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