話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.09.20
本願寺はなぜ東西に分裂したのか 【扶桑社新書285】
親鸞を宗祖とする最大宗派、浄土真宗の寺院として京都の西本願寺と東本願寺が有名だが、なぜ東西に分裂したのか。
本願寺文書・史料を駆使し、いわば「戦国秘史」から分裂の背景を解き明かす。
―本願寺の勢力と信長の野望で避けられなかった対立
第1章 信長との関係修復と本能寺の変
―石山本願寺退去と信長の突然の死
第2章 秀吉の覇権と鷺森、貝塚への移転
―秀吉体制に協力する本願寺の意図
第3章 雑賀太田城攻めと本願寺
―秀吉の雑賀攻めと本願寺の変質
第4章 黄金太閤と天満に移された本願寺
―大坂城の秀吉に翻弄される本願寺
第5章 激化する本願寺の内紛劇
―秀吉に屈服した宗主の座を巡る争い