日本の奇僧・快僧 【読みなおす日本史】

著者 今井 雅晴
出版社 吉川弘文館
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
シリーズ 読みなおす日本史
出版年月日 2017/11/01
ISBN 9784642067553
判型・ページ数 4-6・197ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 お取り寄せ
卓越した能力で政治・社会に大きな影響を与えた、奇僧・快僧たち。超能力や新たな倫理、横紙破りな生き方、新しい信仰のかたちで人々の心をとらえ、時代を変えていった。彼らの行動と魅力に満ちた実像を検証する。
プロローグ―知的アウトサイダーとしての僧侶
 奇僧と「超能力」/快僧と反権力/職業としての僧/修業とは/なぜ僧になるのか/奇僧・快僧の魅力/知的アウトサイダーへの期待/さっそうと人生を駆けた人びと

一 道鏡―恋人は女帝
 僧侶は課税されない/不思議な霊力を身につける/孝謙天皇と奈良政界/道鏡なしには一日もいられない/天皇への道/宇佐八幡宮の神託/道鏡の失脚
二 西行―放浪五〇年、桜のなかの死
 西行死去の「ニュース」/歌と放浪の生涯/西行はなぜ出家したか/俗世間のすぐ隣の孤独/仏道修行としての歌/各地への旅/旅が生んだ名歌/希望どおりの死
三 文覚―生まれついての反逆児
 仏法興隆に賭ける/袈裟御前への悲恋/不敵第一の荒聖/後白河法皇と渡り合う/源頼朝に挙兵を勧める/六代御前を助ける/神通力の衰退
四 親鸞―結婚こそ極楽への近道
 せぬは仏、隠すは上人/僧の世界の身分差別/私が妻になってあげましょう/美しい声の僧を先頭に/なぜ関東へむかったか/善人だといいきれる者がいるか/晩年の不幸のなかで
五 日蓮―弾圧こそ正しさの証
 仏道に命を賭ける/ほんとうの仏教とは何だろう/『法華経』の発見/日本は滅びる/国難来たる/徹底した他宗攻撃/戦いの一生
六 一遍―捨てよ、捨てよ、捨てよ
 遊行十六年/物欲の醜さ/妾の髪が蛇になる/とにかく捨てよう/苦行という快楽/踊り念仏誕生/捨てることによる成功/自分の遺品も残さない
七 尊雲(護良親王)―大僧正から征夷大将軍へ
 息子たちの悲しい出家/後醍醐天皇第三皇子/天台座主の地位にのぼる/討幕運動のリーダーへ/鎌倉での横死 
八 一休―天下の破戒僧
 人気ナンバーワン/後小松天皇の第一皇子/極貧と厳しい修行/風狂の人/禅宗世界への痛罵/めでたくもあり、めでたくもなし/森侍者との禁欲生活
九 快川―心頭を滅却すれば火も自ら涼し
 迫り来る火のなかで/信玄と快川/禅僧のロマンチシズム/末期の句
十 天海―超長寿の黒衣の宰相
 徳川三代の宗教政策を支配/一〇八歳の長寿/家康の信任を得る/天台宗勢力の二分/日光山を復興/大明神か権現か/三代の厚遇

エピローグ―僧侶と日本人
 庶民の見はてぬ夢/快楽のなかの僧侶たち/ふたたび「奇僧・快僧」よ、出でよ

あとがき

補論

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