近現代仏教の歴史 【ちくま学芸文庫ヨ17-1】

著者 吉田 久一
出版社 筑摩書房
ジャンル 日本仏教 > 日本仏教総論
出版年月日 2017/05/10
ISBN 9784480097989
判型・ページ数 文庫・396ページ
定価 本体1,300円+税
在庫 お取り寄せ
幕藩体制下からオウム真理教まで。社会史・政治史を絡めながら思想史的側面を重視し、主要な問題を網羅した画期的な仏教総合史。解説 末木文美士
まえがき

序章 「近現代仏教の歴史」について
  一 「近現代仏教の歴史」について
  二 近現代仏教における社会と思想・信仰
  三 ウェーバー宗教社会学と仏教

第一部 近代仏教の歴史
 一章 近世幕藩体制下の仏教―近代仏教史理解のために
  一 幕藩体制と仏教
  二 寺院整理、排仏思想、「護法」論
  三 諸宗の動向、日蓮宗不授布施派ほか
  四 近世仏教の庶民化と戒律復興
 二章 明治維新と仏教
  一 神道国教化政策と神仏分離・廃仏毀釈
  二 「護法」家、宗教一揆、国益活動
  三 仏教の啓蒙家、真宗の政教分離運動、自由民権運動、社会活動
  四 仏教の教会・結社、在家仏教
 三章 近代国家の確立と仏教の「革新」
  一 仏教の革新
  二 仏教とプロテスタントの交渉
  三 日清戦争と仏教、仏教の社会的活動
  四 仏教近代化の起点
 四章 帝国主義国家への出立と仏教近代化の形成
  一 仏教教団の動向
  二 近代仏教の形成(一)社会運動と社会活動
  三 近代仏教の形成(二)信仰と教学
  四 日露戦争と仏教
 五章 大正デモクラシーと仏教
  一 仏教教団の動向
  二 仏教の社会的活動
  三 仏教学の隆盛
  四 大正文芸と仏教

第二部 現代仏教の歴史 
 六章 社会的危機=過渡期と仏教
  一 仏教界の動向、社会活動、新宗教
  二 社会主義思想、社会運動と仏教
  三 超国家主義運動と日蓮主義
  四 「仏教復興」、宮沢賢治
 七章 日中戦争・太平洋戦争と仏教
  一 戦時下の教団仏教
  二 「戦時仏教」の動向
  三 戦時下仏教の受難
  四 戦時下の仏教思想=禅学・浄土教学
 八章 戦後の仏教
  一 教団仏教の動向
  二 平和と人権
  三 戦後思想と仏教(一)哲学・思想
  四 戦後思想と仏教(二)文芸・社会
 九章 高度経済成長期と仏教(低成長期を含む)
  一 経済の高度成長と仏教(低成長期を含む)
  二 教団仏教の動向
  三 仏教の社会的活動  
  四 宗門教育、学術研究
 十章 二〇世紀末社会と仏教
  一 世紀末の不安と「歴史的自覚」
  二 教団仏教の動向
  三 新宗教について
  四 歴史的反省、国際責任、二一世紀への期待

解説…末木文美士

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