新聞掲載広告(2024年9月~) - 2024.11.19
空海とインド中期密教
『大日経』『金剛頂経』『理趣経』など、インド中期密教を代表する経典やその注釈書に見られる思想と実践、さらに曼荼羅や密教美術などの特徴を前半で解説し、続く後半では、真言宗の祖・空海がそれらをどのように受容し展開して、「真言密教」を確立したかを探る。
はしがき…高橋尚夫
第Ⅰ部 インド中期密教
第1章 インド中期密教とは何か…野口圭也
一 密教経典をいかに分類するか
二 空海の「三分類法」
三 インド中期密教の特質
四 「中期密教」に対する異論
五 あらためて「インド中期密教」とは何か
第2章 主要文献…種村隆元
一 はじめに
二 『大日経』
三 『金剛頂経』
四 『理趣経』
第3章 注釈者と注釈書―ブッダグフヤ、アーナンダガルバ、シャークヤミトラ…奥山直司
一 はじめに
二 瑜伽タントラの三大学匠
三 ブッダグフヤとその著作
四 アーナンダガルバと『真性作明』
五 シャークヤミトラと『コーサラ荘厳』
六 おわりに
第4章 造形と美術…森 雅秀
一 インドの密教美術
二 密教美術の特徴
三 大日如来
四 八大菩薩
五 その他の作品
第Ⅱ部 インド中期密教の伝播
第1章 ネパール―ネワール仏教の儀礼を中心に…山口しのぶ
一 はじめに
二 師マンダラ供養
三 ネワール仏教の死者儀礼と悪趣清浄マンダラ儀礼
四 むすび
第2章 チベット―密教の相承と曼荼羅および密教美術を中心に…田中公明
一 はじめに
二 チベット密教のタントラ四分説
三 チベットへの『大日経』の伝播とその法系
四 チベットにおける胎蔵曼荼羅の作例
五 チベットへの『初会金剛頂経』の伝播とその法系
六 チベットにおける金剛界系の曼荼羅の作例
七 胎蔵・金剛界の立体曼荼羅セット
八 シルクロード地域における金剛界系曼荼羅の作例
九 まとめ
第3章 中国―中期密教の請来と展開…山口史恭
一 はじめに
二 請来期
三 展開期―現実社会への働きかけ
四 展開期―教理論
五 むすび
第4章 東南アジア―インドネシアの碑文を中心に…種村隆元
一 はじめに
二 インドネシア出土碑文 その一
三 碑文の典拠となるインド密教文献
四 インドネシア出土碑文 その二
五 碑文資料と美術資料の接続
六 諸資料の接続を通して浮かび上がる中期密教の「国際性」
第Ⅲ部 空海とインド中期密教 [1]教理篇
第1章 『大日経』…大塚伸夫
一 空海と『大日経』との出会い
二 『大日経』の章品構成ならびに思想面と実践面の概要
三 空海の思想形成に果たした『大日経』の役割
四 『大日経』という中期密教経典の性格
第2章 『金剛頂経』…高橋尚夫
一 はじめに
二 『金剛頂経』の概略
三 金剛智訳の経題について
四 不空訳と施護訳の経題について
五 むすび
第3章 『理趣経』…川﨑一洋
一 真言宗の常用経典
二 『理趣経』の資料
三 『理趣経』のタイトル
四 『金剛頂経』としての『理趣経』
五 『理趣経』の構成
六 大楽思想
七 四つの課題
八 『理趣経』と儀礼
第Ⅳ部 空海とインド中期密教 [2]曼荼羅篇
第1章 胎蔵曼荼羅―現図曼荼羅・『秘蔵記』・『摂無礒経』・三輪身説の成立問題について…田中公明
一 はじめに
二 胎蔵曼荼羅の諸本
三 胎蔵曼荼羅の問題点
四 現図曼荼羅の成立
五 残された問題
六 『秘蔵記』の成立問題
七 『摂無礒経』と現図曼荼羅
八 三輪身説
九 輪と曼荼羅そして東寺講堂諸尊
一〇 まとめ
第2章 金剛界曼荼羅…乾 仁志
一 わが国に伝来した金剛界曼荼羅
二 金剛界九会曼荼羅
三 金剛界曼荼羅の異図
四 金剛界大日如来像と五智如来像のこと
第3章 『理趣経』の曼荼羅…川﨑一洋
一 空海と理趣経曼荼羅
二 理趣経曼荼羅を説く文献
三 十七尊曼荼羅の構成と作例
四 十七尊の尊容
五 五秘密曼荼羅
六 説会曼荼羅と総曼荼羅
七 愛染明王と愛染曼荼羅
第Ⅰ部 インド中期密教
第1章 インド中期密教とは何か…野口圭也
一 密教経典をいかに分類するか
二 空海の「三分類法」
三 インド中期密教の特質
四 「中期密教」に対する異論
五 あらためて「インド中期密教」とは何か
第2章 主要文献…種村隆元
一 はじめに
二 『大日経』
三 『金剛頂経』
四 『理趣経』
第3章 注釈者と注釈書―ブッダグフヤ、アーナンダガルバ、シャークヤミトラ…奥山直司
一 はじめに
二 瑜伽タントラの三大学匠
三 ブッダグフヤとその著作
四 アーナンダガルバと『真性作明』
五 シャークヤミトラと『コーサラ荘厳』
六 おわりに
第4章 造形と美術…森 雅秀
一 インドの密教美術
二 密教美術の特徴
三 大日如来
四 八大菩薩
五 その他の作品
第Ⅱ部 インド中期密教の伝播
第1章 ネパール―ネワール仏教の儀礼を中心に…山口しのぶ
一 はじめに
二 師マンダラ供養
三 ネワール仏教の死者儀礼と悪趣清浄マンダラ儀礼
四 むすび
第2章 チベット―密教の相承と曼荼羅および密教美術を中心に…田中公明
一 はじめに
二 チベット密教のタントラ四分説
三 チベットへの『大日経』の伝播とその法系
四 チベットにおける胎蔵曼荼羅の作例
五 チベットへの『初会金剛頂経』の伝播とその法系
六 チベットにおける金剛界系の曼荼羅の作例
七 胎蔵・金剛界の立体曼荼羅セット
八 シルクロード地域における金剛界系曼荼羅の作例
九 まとめ
第3章 中国―中期密教の請来と展開…山口史恭
一 はじめに
二 請来期
三 展開期―現実社会への働きかけ
四 展開期―教理論
五 むすび
第4章 東南アジア―インドネシアの碑文を中心に…種村隆元
一 はじめに
二 インドネシア出土碑文 その一
三 碑文の典拠となるインド密教文献
四 インドネシア出土碑文 その二
五 碑文資料と美術資料の接続
六 諸資料の接続を通して浮かび上がる中期密教の「国際性」
第Ⅲ部 空海とインド中期密教 [1]教理篇
第1章 『大日経』…大塚伸夫
一 空海と『大日経』との出会い
二 『大日経』の章品構成ならびに思想面と実践面の概要
三 空海の思想形成に果たした『大日経』の役割
四 『大日経』という中期密教経典の性格
第2章 『金剛頂経』…高橋尚夫
一 はじめに
二 『金剛頂経』の概略
三 金剛智訳の経題について
四 不空訳と施護訳の経題について
五 むすび
第3章 『理趣経』…川﨑一洋
一 真言宗の常用経典
二 『理趣経』の資料
三 『理趣経』のタイトル
四 『金剛頂経』としての『理趣経』
五 『理趣経』の構成
六 大楽思想
七 四つの課題
八 『理趣経』と儀礼
第Ⅳ部 空海とインド中期密教 [2]曼荼羅篇
第1章 胎蔵曼荼羅―現図曼荼羅・『秘蔵記』・『摂無礒経』・三輪身説の成立問題について…田中公明
一 はじめに
二 胎蔵曼荼羅の諸本
三 胎蔵曼荼羅の問題点
四 現図曼荼羅の成立
五 残された問題
六 『秘蔵記』の成立問題
七 『摂無礒経』と現図曼荼羅
八 三輪身説
九 輪と曼荼羅そして東寺講堂諸尊
一〇 まとめ
第2章 金剛界曼荼羅…乾 仁志
一 わが国に伝来した金剛界曼荼羅
二 金剛界九会曼荼羅
三 金剛界曼荼羅の異図
四 金剛界大日如来像と五智如来像のこと
第3章 『理趣経』の曼荼羅…川﨑一洋
一 空海と理趣経曼荼羅
二 理趣経曼荼羅を説く文献
三 十七尊曼荼羅の構成と作例
四 十七尊の尊容
五 五秘密曼荼羅
六 説会曼荼羅と総曼荼羅
七 愛染明王と愛染曼荼羅