増補 性と呪殺の密教 【ちくま学芸文庫マ30-3】

怪僧ドルジェタクの闇と光

著者 正木 晃
出版社 筑摩書房
ジャンル 各地域仏教 > インド・チベット
出版年月日 2016/07/10
ISBN 9784480097354
判型・ページ数 文庫・344ページ
定価 本体1,200円+税
在庫 お取り寄せ
性行為を用いた修行や呪いの術など、チベット密教に色濃く存在する闇の領域。知られざるその秘密に分け入り、宗教と性・暴力の関係を解き明かす。国や地域と時代を問わず、宗教にあまねく内在する暴力とエロティシズムの原理にまで鋭く切り込んだ一章を増補。宗教の本質を抉り出す驚異の密教入門書。 ※本書は2002年、講談社より刊行された『性と呪殺の密教―怪僧ドルジェタクの闇と光』に、補章「聖典解釈から生まれる暴力」を増補したものである。
第一章 チベット密教誕生への道
 1 密教をどうとらえるか
 2 密教への道
 3 後期密教とは何か
 4 チベット密教の歴史
第二章 ドルジェタク登場
 1 行者の息子
 2 修業と挫折
 3 秘法の成就
 4 荒れ狂う呪殺の風
第三章 光と闇
 1 仏教者としてのドルジェタク
 2 性的ヨーガ
 3 女犯と肉食の論理
 4 殺の論理
第四章 ドルジェタク以降
 1 ドルジェタクの最期
 2 ツォンカパ以前
 3 ツォンカパ以後
第五章 チベット仏教の最終解答
 1 ツォンカパの解答
 2 ドルジェタクとは何者だったのか
 3 オウム真理教
補章 聖典解釈から生まれる暴力


参考文献
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