絵解きと伝承そして文学

林雅彦教授古稀・退職記念論文集

著者 林 雅彦
出版社 方丈堂出版
ジャンル 文学・随筆
出版年月日 2016/01/30
ISBN 9784892311376
判型・ページ数 A5・664ページ
定価 本体12,000円+税
在庫 お取り寄せ
絵解き研究の第一人者と目される林雅彦の古稀・退職記念論文集。本書は絵解き関連の論考、伝説・伝承関連の論考、文学関連の論考の3部構成となっており、林雅彦自らの論文をはじめ、気鋭の研究者が書き下ろした学会注目の23論文を収録する。
緒言
林雅彦教授履歴
林雅彦教授著述目録

Ⅰ絵とく
 道成寺説話の展開―男と女の愛憎物語―   林 雅彦
 『天下の義人 茂左衛門一代記』の絵解きと絵紙   久野俊彦
 のぞきからくり研究略史とからくり歌「地獄極楽」の比較検討   上島敏昭
 民衆版画の中のキリスト教絵解き   原 聖
 街頭紙芝居の絵元大阪「あづまや会」の軌跡   榎本千賀
 万福寺旧蔵「親鸞聖人絵伝」の制作意図について   村松加奈子
 岐阜・信浄寺の聖徳太子六侍者像と高僧連坐像   石川知彦
 鹽竈神社蔵『絵詞保元・平治』の意義―「保元・平治物語絵巻」の制作実態をうかがう―   鈴木 彰
 頼瑜の夢―詫磨為遠筆の文殊像をめぐって―   高橋秀城

Ⅱ事とく
 揚柳観音と月蓋長者―中国・日本における『請観音経』受容の諸相―   吉原浩人
 明恵における光明真言土砂加持の信仰   金 任仲
 源為朝渡琉伝承の始発―『保元物語』から『幻雲文集』へ―   小番 達
 聖母説話『ふたりの女』―中世フランス語圏の宗教説話―田桐正彦
 〈笠の辻の地蔵〉の縁起伝承をめぐって―「矢田地蔵縁起」武者所康成蘇生譚と『笠辻地蔵尊縁起』および在地伝承―   渡 浩一
 「三世相」の重要と民俗化―唱導文化の展開として   小池淳一
 日本各地の血の池地獄   髙達奈緒美
 吉野の夏祭り―蓮華会の意義考察―   玉本太平

Ⅲ文字とく
 和歌による絵と語りの世界―『聞書集』「地獄絵を見て」について―   田村正彦
 『拾遺愚草』雑部「述懐」について―『正治初度百首』鳥五首とのかかわりから―   大野順子
 稚児物語における欲望と性幻想の仕組み   李 龍美
 伝承を活かす試み―巌谷小波と芳賀矢一―   関口智弘
 漱石漢詩諸注釈書における「古別離」の誤解・誤訳をめぐって   崔 雪梅
 敦煌本『韓朋賦』より見た「韓朋」故事の展開   荒見泰史

あとがき   渡浩一

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