重版情報(2020年4月~) - 2024.11.25
皇道仏教と大陸布教
十五年戦争期の宗教と国家
大陸布教の思想に関する問題を扱う理論編と大陸布教の実態を明らかにする大陸布教編の二部構成からなる。 日中戦争当時、軍とともに大陸に進出していった仏教の実態は、いったいどんなものだったのか。宗教と国家との間に起こる思想の問題について本格的な解明に迫る。
序論 研究史の整理と課題の設定
はじめに
一、大陸布教研究の動向
二、皇道仏教の視座
三、国家神道と仏教
四、 本書の構成
第Ⅰ部 理論編
第一章 皇道と侵略思想 軍が用いた概念を中心として
はじめに
第一節 皇道とは何か
第二節 皇道の系譜
第三節 「派遣軍将兵に告ぐ」に見る皇道
第四節 「戦陣訓」に見る中国観
まとめ
第二章 戦争を肯定する仏教 仏教と国家の相資
はじめに
第一節 仏教の社会的意義
第二節 軍人と仏教
第三節 戦争反対から肯定へ
第四節 「一殺多生」と仏教
まとめ
第三章 皇道仏教という思想1 惟神と無我を結ぶ禅の思想
はじめに
第一節 日中戦争以後の大陸布教の思想
第二節 「皇道禅」とは何か
第三節 神道に寄り添う禅
第四節 仏道の放棄と教典改竄
第四章 皇道仏教という思想2 天皇に帰一する仏教
第一節 聖徳太子と日本仏教
第二節 臣民道の仏教的理解
第三節 天皇を優先する真俗二諦論
第四節 仏と天皇の同一性
まとめ
第Ⅱ部 大陸布教編
第一章 大陸布教の始まりと日中戦争前後の大陸布教政策
第一節 大陸布教と大陸布教法規のはじまり
第二節 大陸布教と大陸神社
第三節 満洲国の神社と教育
第四節 満洲国の宗教政策
第二章 皇道仏教の大陸展開 軍の統制と宗教工作
第一節 陸軍が監督する大陸布教
第二節 「中支」地域の宗教工作
第三節 「北支」地域の宗教工作
第三章 租界地天津にみる開教 宗教活動から宣撫工作への転換
第一節 租界地天津の日本宗教
第二節 居留民と天津神社
第三節 日中戦争に対応する仏教
第四節 日中戦争と宣撫工作
第五節 大陸への慰問と成果
補論 宗教団体法にみる国家と宗教
はじめに
第一節 廃案を繰り返した「宗教法」
第二節 宗団法による宗教の概念
第三節 神社と宗教の関係
第四節 「惟神の道」と宗教
まとめ
終章 天皇帰一と国家神道のゆくえ
一、敗戦と戦争責任の自覚
二、結論
三、残された課題
参考資料
主な参考文献
あとがき
はじめに
一、大陸布教研究の動向
二、皇道仏教の視座
三、国家神道と仏教
四、 本書の構成
第Ⅰ部 理論編
第一章 皇道と侵略思想 軍が用いた概念を中心として
はじめに
第一節 皇道とは何か
第二節 皇道の系譜
第三節 「派遣軍将兵に告ぐ」に見る皇道
第四節 「戦陣訓」に見る中国観
まとめ
第二章 戦争を肯定する仏教 仏教と国家の相資
はじめに
第一節 仏教の社会的意義
第二節 軍人と仏教
第三節 戦争反対から肯定へ
第四節 「一殺多生」と仏教
まとめ
第三章 皇道仏教という思想1 惟神と無我を結ぶ禅の思想
はじめに
第一節 日中戦争以後の大陸布教の思想
第二節 「皇道禅」とは何か
第三節 神道に寄り添う禅
第四節 仏道の放棄と教典改竄
第四章 皇道仏教という思想2 天皇に帰一する仏教
第一節 聖徳太子と日本仏教
第二節 臣民道の仏教的理解
第三節 天皇を優先する真俗二諦論
第四節 仏と天皇の同一性
まとめ
第Ⅱ部 大陸布教編
第一章 大陸布教の始まりと日中戦争前後の大陸布教政策
第一節 大陸布教と大陸布教法規のはじまり
第二節 大陸布教と大陸神社
第三節 満洲国の神社と教育
第四節 満洲国の宗教政策
第二章 皇道仏教の大陸展開 軍の統制と宗教工作
第一節 陸軍が監督する大陸布教
第二節 「中支」地域の宗教工作
第三節 「北支」地域の宗教工作
第三章 租界地天津にみる開教 宗教活動から宣撫工作への転換
第一節 租界地天津の日本宗教
第二節 居留民と天津神社
第三節 日中戦争に対応する仏教
第四節 日中戦争と宣撫工作
第五節 大陸への慰問と成果
補論 宗教団体法にみる国家と宗教
はじめに
第一節 廃案を繰り返した「宗教法」
第二節 宗団法による宗教の概念
第三節 神社と宗教の関係
第四節 「惟神の道」と宗教
まとめ
終章 天皇帰一と国家神道のゆくえ
一、敗戦と戦争責任の自覚
二、結論
三、残された課題
参考資料
主な参考文献
あとがき