話題の本【書評】(2024年9月~) - 2024.11.27
もう一つの親鸞像『口伝鈔』講義
『歎異抄』にはない親鸞の行実に加え、『歎異抄』と同じ逸話を異なる角度から著した『口伝鈔』。そこには別の親鸞像が現れる。親鸞の曾孫で本願寺第三世の覚如が集めた親鸞の言行録を、丁寧に読み解きつつ真宗の教えを解説。(全原文・現代語訳付)
第1講 覚如と『口伝鈔』
親鸞像 『歎異抄』と『口伝鈔』 覚如という人物
『口伝鈔』成立の目的と背景 『口伝鈔』を読むに当たって
第2講 『口伝鈔』の構成
『口伝鈔』に関する主要な人物について 『口伝鈔』という名について
『口伝鈔』の構成と内容 『口伝鈔』を制作する覚如の姿勢
第3講 第一条・法然の信任(一)
法然の浄土宗 聖覚という人物 法然の使者・親鸞
第一条前半を通して
第4講 第一条・法然の信任(二)
聖覚と親鸞 西意の証明 覚如の視点
親鸞、辞退の理由 第一条を通して
第5講 第二条・光明名号の因縁
両重の因縁 宿善の有無 光明の縁、名号の因
他力の信心 第二条を通して
第6講 第三条・無碍の光、無明の闇
自力と他力 無明の夜明け
貪瞋の雲霧 自力・他力の分別
第7講 第四条・善業と悪業(一)
善もほしがらず、悪もおそれなし 往生の可否 善人と悪人
超世不思議の願 報土往生の得失 第四条前半を読んで
第8講 第四条・善業と悪業(二)
増上縁 宿善と宿悪 人を千人殺害したらば
宿因のはからい 第四条を通して
第9講 第五条・自力の修善と他力の仏智
自力と他力 自力の修善 称名念仏の功徳
弥陀の仏智と仏智疑惑 第五条を読んで
第10講 第六条・本尊や聖教は誰のものか
蓮位の提言 釈迦・弥陀の方便
衆生利益の方便 第六条を通して
第11講 第七条・何故、愚かな者が往生出来るのか
凡夫が往生するということ 諸宗のおどろき 凡夫の自覚
親鸞一人がためなり 第七条を読んで
第12講 第八条・親鸞と開寿(一)
登場人物の紹介 一切経の校合 酒席での振る舞い
開寿の疑問 親鸞の応答 第八条前半を読んで
第13講 第八条・親鸞と開寿(二)
開寿の疑問 親鸞の応答
開寿の器 第八条を読んで
第14講 第九条・修行者・聖光房弁長(一)
聖光房弁長という人物 修行者、法然を訪ねる 法然と弁長
弁長の思惑 第九条前半を読んで
第15講 第九条・修行者・聖光房弁長(二)
弁長の帰郷 三つのもとどり
その後の弁長 第九条を読んで
第16講 第十条・本願加減の文 法然?親鸞の血脈
はじめに 第十八願文 「世」の字の省略 覚如の解釈
諸宗の「世」の理解 浄土真宗の了解 おわりに
第17講 第十一条・助業をかたわらにした親鸞
はじめに 親鸞の病気 三部経千部読誦
覚如の理解 寛喜の内省 おわりに
第18講 第十二条・観音の化身・親鸞(一)?浄土真宗の血脈
恵信尼の夢 勢至菩薩の化身・法然 恵信尼の確信
覚如の確信 敬い合う人間関係
第19講 第十三条・観音の化身・親鸞(二)?弥陀・観音一体異名
はじめに 聖徳太子の出現 敬礼大慈阿弥陀仏
覚如の了解 おわりに
第20講 第十四条・往生するということ
はじめに 法文諍論 法然の了解
諸行往生と念仏往生 おわりに
第21講 第十五条・阿弥陀仏と諸仏(一)
根本の本尊 善導を依り処として
阿弥陀如来の化身 報身の弥陀
第22講 第十五条・阿弥陀仏と諸仏(二)
はじめに 『仏説無量寿経』の意趣 『仏説観無量寿経』の意趣
『仏説阿弥陀経』の意趣 諸仏出世の本意 おわりに
第23講 第十六条・親鸞が流した涙(一)
はじめに 選択本願の行信 覚信房という人物
親鸞と覚信房の問答 おわりに
第24講 第十六条・親鸞が流した涙(二)
はじめに 臨終に際して 親鸞の願い
親鸞と覚信房の問答 おわりに
第25講 第十七条・凡夫として振る舞うこと(一)
はじめに 四苦八苦 凡夫のかなしみ
本願の正機 おわりに
第26講 第十七条・凡夫として振る舞うこと(二)
はじめに なげきとかなしみ
看取るという営み おわりに
第27講 第十八条・なぐさめるということ
はじめに 愛別離苦 悲歎がはれる
なぐさめるということ おわりに
第28講 第十九条・本願は誰のために建てられたのか
はじめに 聖人のためか、凡夫のためか 善人なおもて往生す
『歎異抄』第三条との比較 おわりに
第29講 第二十条・罪をつくってはならない
はじめに 世の人の考え 抑止は釈尊の方便
回心して皆往く おわりに
第30講 第二十一条・一念と多念(一)
はじめに 「上尽一形」と「下至一念」 世の人の考え
一念による浄土往生 おわりに
第31講 第二十一条・一念と多念(二)
本願成就の文 多念のきわまり
親鸞の真意と覚如の覚悟
第32講 第二十一条・一念と多念(三)
第十九願文 多念往生
一念と多念 一念の往生治定
第33講 覚如が描く親鸞像
はじめに 面授口決
補 記 おわりに
あとがき
親鸞像 『歎異抄』と『口伝鈔』 覚如という人物
『口伝鈔』成立の目的と背景 『口伝鈔』を読むに当たって
第2講 『口伝鈔』の構成
『口伝鈔』に関する主要な人物について 『口伝鈔』という名について
『口伝鈔』の構成と内容 『口伝鈔』を制作する覚如の姿勢
第3講 第一条・法然の信任(一)
法然の浄土宗 聖覚という人物 法然の使者・親鸞
第一条前半を通して
第4講 第一条・法然の信任(二)
聖覚と親鸞 西意の証明 覚如の視点
親鸞、辞退の理由 第一条を通して
第5講 第二条・光明名号の因縁
両重の因縁 宿善の有無 光明の縁、名号の因
他力の信心 第二条を通して
第6講 第三条・無碍の光、無明の闇
自力と他力 無明の夜明け
貪瞋の雲霧 自力・他力の分別
第7講 第四条・善業と悪業(一)
善もほしがらず、悪もおそれなし 往生の可否 善人と悪人
超世不思議の願 報土往生の得失 第四条前半を読んで
第8講 第四条・善業と悪業(二)
増上縁 宿善と宿悪 人を千人殺害したらば
宿因のはからい 第四条を通して
第9講 第五条・自力の修善と他力の仏智
自力と他力 自力の修善 称名念仏の功徳
弥陀の仏智と仏智疑惑 第五条を読んで
第10講 第六条・本尊や聖教は誰のものか
蓮位の提言 釈迦・弥陀の方便
衆生利益の方便 第六条を通して
第11講 第七条・何故、愚かな者が往生出来るのか
凡夫が往生するということ 諸宗のおどろき 凡夫の自覚
親鸞一人がためなり 第七条を読んで
第12講 第八条・親鸞と開寿(一)
登場人物の紹介 一切経の校合 酒席での振る舞い
開寿の疑問 親鸞の応答 第八条前半を読んで
第13講 第八条・親鸞と開寿(二)
開寿の疑問 親鸞の応答
開寿の器 第八条を読んで
第14講 第九条・修行者・聖光房弁長(一)
聖光房弁長という人物 修行者、法然を訪ねる 法然と弁長
弁長の思惑 第九条前半を読んで
第15講 第九条・修行者・聖光房弁長(二)
弁長の帰郷 三つのもとどり
その後の弁長 第九条を読んで
第16講 第十条・本願加減の文 法然?親鸞の血脈
はじめに 第十八願文 「世」の字の省略 覚如の解釈
諸宗の「世」の理解 浄土真宗の了解 おわりに
第17講 第十一条・助業をかたわらにした親鸞
はじめに 親鸞の病気 三部経千部読誦
覚如の理解 寛喜の内省 おわりに
第18講 第十二条・観音の化身・親鸞(一)?浄土真宗の血脈
恵信尼の夢 勢至菩薩の化身・法然 恵信尼の確信
覚如の確信 敬い合う人間関係
第19講 第十三条・観音の化身・親鸞(二)?弥陀・観音一体異名
はじめに 聖徳太子の出現 敬礼大慈阿弥陀仏
覚如の了解 おわりに
第20講 第十四条・往生するということ
はじめに 法文諍論 法然の了解
諸行往生と念仏往生 おわりに
第21講 第十五条・阿弥陀仏と諸仏(一)
根本の本尊 善導を依り処として
阿弥陀如来の化身 報身の弥陀
第22講 第十五条・阿弥陀仏と諸仏(二)
はじめに 『仏説無量寿経』の意趣 『仏説観無量寿経』の意趣
『仏説阿弥陀経』の意趣 諸仏出世の本意 おわりに
第23講 第十六条・親鸞が流した涙(一)
はじめに 選択本願の行信 覚信房という人物
親鸞と覚信房の問答 おわりに
第24講 第十六条・親鸞が流した涙(二)
はじめに 臨終に際して 親鸞の願い
親鸞と覚信房の問答 おわりに
第25講 第十七条・凡夫として振る舞うこと(一)
はじめに 四苦八苦 凡夫のかなしみ
本願の正機 おわりに
第26講 第十七条・凡夫として振る舞うこと(二)
はじめに なげきとかなしみ
看取るという営み おわりに
第27講 第十八条・なぐさめるということ
はじめに 愛別離苦 悲歎がはれる
なぐさめるということ おわりに
第28講 第十九条・本願は誰のために建てられたのか
はじめに 聖人のためか、凡夫のためか 善人なおもて往生す
『歎異抄』第三条との比較 おわりに
第29講 第二十条・罪をつくってはならない
はじめに 世の人の考え 抑止は釈尊の方便
回心して皆往く おわりに
第30講 第二十一条・一念と多念(一)
はじめに 「上尽一形」と「下至一念」 世の人の考え
一念による浄土往生 おわりに
第31講 第二十一条・一念と多念(二)
本願成就の文 多念のきわまり
親鸞の真意と覚如の覚悟
第32講 第二十一条・一念と多念(三)
第十九願文 多念往生
一念と多念 一念の往生治定
第33講 覚如が描く親鸞像
はじめに 面授口決
補 記 おわりに
あとがき