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日本宗教社会学のパイオニアとして学界に大きな足跡を残す森岡清美。その重厚な研究の理念・方法・スタイルなどをテーマ別に再検証。森岡の知的遺産の数々に、後学はいかに向き合うべきか。宗教社会学の原点を尋ねる意欲的試み。
はじめに(大谷栄一)
総 論 森岡清美の宗教社会学研究─その特徴と軌跡―(大谷栄一)
はじめに─『真宗教団と「家」制度』から『真宗大谷派の革新運動』へ―/一 「二足のわらじ」とその略歴/二 森岡社会学の特徴と研究の推移/三 森岡宗教社会学の展開過程/おわりに─「二足のわらじ」の最終的な到達点―
コラム1 書庫からみる森岡清美の宗教社会学調査─1950年代のフィールドノートから―(小林多寿子)
第1章 森岡清美の〈真宗教団と「家」〉研究(大場あや)
はじめに/一 『真宗教団と「家」制度』の成果と課題/二 森岡〈真宗教団と「家」〉研究の可能性─いかに継承するか―/三 継承に際する課題点─森岡流の調査研究手法―/おわりに
コラム2 森岡清美の真宗研究(大澤絢子)
第2章 森岡清美の神社研究─その社会学的/時代社会的位置づけ―(小島伸之)
はじめに/一 宮座の研究(一九五〇年代)(№1)/二 近郊化と神社(一九六〇年代)(№3・8)/三 神社整理研究(一九六〇年代半ば~一九八〇年代)(№4・9・29)/四 大名家藩祖神社とその性格の変化(二〇〇〇年代)(№32・36)/おわりに
コラム3 森岡清美の慰霊・追悼研究(今井昭彦)
第3章 森岡清美のキリスト教研究・再考(川又俊則)
はじめに/一 どのようなアプローチが適切だったのか─『地方小都市におけるキリスト教会の形成』(一九五九)―/二 何を問いたかったのか─『日本の近代社会とキリスト教』(一九七〇)―/三 何を見出したのか─『明治キリスト教会形成の社会史』(二〇〇五)―/四 その他の知見─『教会教育による教会形成』(一九九五)ほか―/小 括/おわりに
コラム4 キリスト教の「受容・定着」研究とその批判的継承(山口瑞穂)
第4章 森岡清美の先祖祭祀研究─同時代の研究トレンドとの対応か―(問芝志保)
はじめ/一 第一期─「家の宗教」の実態解明と衰退期―/二 第二期─『家の変貌と先祖の祭』―/三 第三期─「決死の世代」と高齢者という同世代人の研究―/おわりに─家の宗教から文化的伝統へ―
コラム5 森岡清美の墓と家族の研究(井上治代)
第5章 森岡清美の新宗教研究─森岡宗教社会学の成果と課題―(寺田喜朗)
はじめに/一 新宗教研究の萌芽的段階/二 新宗教研究の本格化─妙智會と立正佼成会―/三 母校廃学と新宗教研究の最大効率化─教祖論と宗教組織論―/四 新宗教研究の体系化─教団ライフサイクル論と社会変動論―/五 考 察─森岡宗教社会学の特質・意義・課題―/おわりに
コラム6 森岡清美の宗教調査(磯岡哲也)
特別収録 森岡清美─教団構造論から教団周期論へ― (西山 茂)
はじめに/一 基本的関心/二 学風および研究方法/三 評価と課題
コラム7 森岡清美の「決死の世代」への思いと生き方(渡辺雅子)
◉資 料 森岡清美の著作一覧(大谷栄一)
あとがき(寺田喜朗)
略歴一覧